【更新】親の喫煙で赤ちゃんのアレルギー性鼻炎のリスクが3倍に

2006年05月19日 06:30

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]によると、たばこの煙がただよう室内で育った赤ん坊は、親がアレルギー体質だった場合には1歳までにアレルギー性鼻炎を発症する割合がそうでない場合に対して3倍に増えることが、アメリカのオハイオ州にあるシンシナティ大学の研究で明らかになった。

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記事によると調査の対象になったのは、親がアレルギー体質の乳児633人。喫煙の有無なども含めて各家庭の室内環境を調べ、1歳までに現れた呼吸器系症状との関連を分析した。その結果、室内での1日の喫煙本数が20本以上という家庭の乳児は、家族がまったくたばこを吸わない家庭の乳児に比べ、鼻炎の発症は2倍、アレルギー性鼻炎に限定すれば3倍に上がったという。

また今回の調査では、兄や姉が多いほど、鼻炎の発症が減るという妙な傾向が見られた。これまでも、細菌などに感染する機会が増えると、アレルギーを抑える免疫細胞が活発になるという説が唱えられてきたが、「兄や姉の効果を0歳児で確認したのは初めて」としている。これは単に「たくさんの人と触れる機会が多ければ」ということなのか、それとも「遺伝子的に近しい人たちとの接触機会が多ければ」ということなのかが分からないので断言はできないが、非常に興味深いことではある(前者が正しいのなら「子供は雑踏で育てたほうが鼻炎にかかりにくい」という教訓ができてしまう)。

ともあれ「子供ができたら禁煙した方が」というありがちな忠告は、あながち間違ってはいない、ということなのだろう。

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