アメリカ肥満対策予算不足に警鐘、20年間で2型糖尿病患者が倍増

2006年05月18日 06:00

時節イメージ『共同通信』が報じたところによると、5月16日付けのアメリカ「ニューヨーク・タイムズ」誌は、糖尿病のうち肥満や運動不足、ストレスなどに起因すると見られている「2型糖尿病」の患者数がアメリカで過去20年間のうちに倍増し、推定で2000万人にのぼっていると報道。増加のペースが速すぎて対策予算が追いつかない現状に警鐘を鳴らしている。

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「2型」は食事や運動、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症や進行に影響を及ぼすといわれ、一種の現代病・生活習慣病ともされている。アメリカだけでなく日本でも、糖尿病患者の大部分はこのタイプなだけに、アメリカにおける状況を「他山の石」として注意する必要はありそうだ。

元記事によると、糖尿病はアメリカの主要疾病のうち、死亡率が上昇し続けている唯一の病気。糖尿病に起因する年間の米国人死者数は22万5000人に上り「アメリカ人が直面する最重要の脅威の一つ」(米公衆衛生協会のジョージ・ベンジャミン事務局長)としている。

さまざまな現象で日本に先行する、というよりは日本が後追いすることが多いアメリカの事象だが、今件も元記事が指摘している通り、そう遠くない未来の日本の状況を暗示しているものと思われる。そして医学の研究開発にはぼう大な費用と継続的な研究時間が必要なのはいうまでも無い。日本でも今のうちに糖尿病への傾注を促進する必要があるのだろう。


(最終更新:2013/08/29)

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