上場企業の株券の全面電子化、2009年1月からに決定

2006年05月25日 06:00

株式イメージ【NIKKEi NeT】によると上場企業や証券会社、銀行、関係各省など証券実務の代表者から成る【証券受渡・決済制度改革懇談会】は5月24日、2009年1月から上場企業の株券を全面的に電子化することを決定した。今後正式に政令で交付するという。この交付・決定により、現在の上場企業の株券は2009年から有価証券としての価値が無くなってしまう。

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記事や【証券保管振替機構(ほふり)】などでも語られているように、株券が電子化されても証券会社経由で証券保管振替機構に株券を預けていれば今回の施行でも影響は無く取引や所有権の維持ができる。ただし株券を「ほふり」に預けず手元に置いている人で、株券が本人名義になっていない場合、今回の電子化で株主としての権利を失う恐れがある。これを防ぐためには名義書換を事前に行っておく必要がある。

今回の決定を受けて上場企業では、今年の株主総会後に送付する決議通知書に株券電子化の説明書を同封。本人名義への書き換えや、「ほふり」への委託を一斉に要請する。

上場企業の株式を実際に株券として手元に持っている人はそれほど多くはない。それでも大昔に手にするチャンスを得ていた人や、何らかの形で他人から譲り受けていた人などの場合、「タンス株」として保存している可能性がある。今のうちにもう一度タンスなど(笑)を再確認し、株券としての上場企業の株式を持っていないかどうか、自分だけでなく周囲の人にもあわせて確認してもらうのが良いだろう。

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