ネット経由の半年間の株式売買代金過去最高180兆円突破、前年同期の2.7倍

2006年05月19日 12:30

株式イメージ【NIKKEI NeT】によると、【日本証券業協会】が5月18日に発表した【インターネット取引に関する調査結果について】にて、2005年10月から2006年3月のネット経由の株式の売買代金が、前年同期に比べると約2.7倍の180兆1700億円となり、過去最高を更新したことが明らかになった。昨年夏以降の株価の上昇に伴い、個人投資家の売買が活発になったことが背景にあるという。

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個人の株式売買代金の合計は223兆1800億円で、ネット取引が占める割合は80.1%。ただ、前回調査の2005年4月から9月期に比べると約3ポイント低下したという。逆にいえば、株価上昇に伴い、対面証券で取引する顧客が増えたともいえる。

ネット口座数は前回調査比で210万増の1000万3000口と大台を突破。最近ではネット専業証券以外の証券会社が運営するネット証券も増えている。

だが一方、最近では株式相場の軟調が影響して、ネット口座の増加ペースは落ちている。また、【野村ホールディングス(8604)】のネット専業証券子会社【ジョインベスト証券】が参入するに伴い大手ネット専業証券がサービスを増やしたり手数料を値下げするなど、競争は激化する様相を見せている。

増加のカーブは緩やかになるだろうが、今後もネット口座の数そのものは増えることだろう。各ネット証券はライバルとの差別化を推し進めねばならないし、対面証券は「対面ならではの利点」を今まで以上に追及する必要に迫られるに違いない。市場動向が不安定な今、どの証券会社も「次の一手」をどう打つか、頭を痛めていることだろう。

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