【更新】SBI(8473)、イーホームズの株式を取得し子会社化

2006年04月05日 07:30

株式イメージ【SBIホールディングス(8473)】は4月4日、先の耐震強度偽装問題で話題に登った、住宅監査事業を手がける【イーホームズ】の株式49.0%を取得し、子会社化することを明らかにした([発表リリース、PDF])。

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リリースによれば、SBIの株式取得理由として次のように説明している。

昨今の構造設計偽装問題の渦中にあって、同社が果たすべきこれらの役割がより強く求められてきております。このような状況の中、「住宅不動産事業」を新たなコアビジネスの一つとして位置づけ同事業の積極的拡大を図っている当社グループとしても、住宅をはじめとする建築物に係る中立的な立場での公正かつ厳格な監査業務は、建設・不動産業界の健全な発展のために非常に重要な役割であるととらえ、イーホームズの株式を取得し、同社が担う機能と事業体制の強化を推進することにより、現在社会で起こっているような問題が二度と発生しないよう主体的な立場で業界全体への貢献を図るとともに、当社グループの住宅不動産事業の効率的な拡大を目指すものであります。また、将来的には、イーホームズが監査機関として保有する経営資源や人材を発展的に活用することにより、当社グループとして住宅不動産事業分野における多面的な業務展開を促進し得るものと考えております。


具体的には、イーホームズの藤田東吾社長や有限会社きとから合計で10678株を、SBIが8717株(40.0%)・北尾吉孝SBI社長自身が1961株(9.0%)取得した。買取価格は公表されていない。

住宅事業への進出を模索していたこと、耐震強度偽装問題で監査業務が世間一般の認知度が高まり重要視されるのは分かるが、よりによって渦中のイーホームズに声をかけて株式を取得するあたり、SBI、あるいは北尾社長の「ウルトラC的発想」がうかがい知れる。北尾社長自身も株式を取得しているところを見ると、将来的にイーホームズを上場させる見積もりもあるのだろう。

今後SBIがどのような形でイーホームズに手を加えて(事実上)再建していくのか、気になるところではある。

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