東大チームが「頭を使うと脳細胞が死ににくくなる」仕組みを解明

2006年04月23日 07:00

【Mainichi INTERACTIVE】によると、頭をよく使うことで脳細胞が(年を経ても)死ににくくなるメカニズムについて、東京大学の緑川良介特別研究員と広川信隆教授らが解明に成功したという。このメカニズムが解明したことで、脳細胞の老化を食い止めたり、さらには神経の再生も可能になるかもしれないとのこと。

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記事によると、このメカニズムはマウス実験で解明。あまり使われない(活性化されない)神経細胞では、損傷した遺伝子の修復にかかわる酵素「PARP1」が、たんぱく質「KIF4」と結びついてしまい、修復が妨げられ、結果として細胞の老化・死が加速される。一方、よく使われる神経細胞では、細胞が活動することでカルシウムが多く流れ込み、酵素「PARP1」が変形して、結果としてたんぱく質「KIF4」とは結びつかなくなるため、細胞の老化・死を免れていたという。要は「神経細胞をよく使うことで、特定の酵素が本来の力を発揮して修復作業を行い続けるため、細胞の老化や死は免れる」ということ。

たんぱく質「KIF4」は本来細胞内で物質を運ぶ役割を担っていることで知られている。このたんぱく質が仕事をしないことで他の酵素にちょっかいを出し、結果として細胞がダメになりやすくなるという連鎖反応を起こしていることになる。

今回は神経細胞での話だが、リンパ球など他の細胞で同様の行為が行われているのかなど、調査を続けるという。

要は「明快な思考を維持するためには常日頃から頭を使いましょう」ということ。今流行の知的ゲームがお勧めされる理由がまた一つ増えたわけだ。同時に、介護施設などでゲームを導入して娯楽を提供するだけで無く認知症の予防につなげるという考えが正しいことが証明されたことにもなる。この分野では【ナムコ(7832)】【ハッスルクラブ】などで先んじており、今後に注目したいところ。

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