新型ヘリ・オスプレイ、実戦配備開始

2006年04月21日 06:30

オスプレイイメージ【AirForceTimes.com】が報じたところによると、新型ヘリ・オスプレイ(CV-22 Ospreys)がアメリカのニューメキシコ州Kirtland空軍基地に到着し、実戦配備が開始された。同機は第71特殊作戦部隊に配属することになる。ある上院議員はこの配備によって「部隊に高速性と倍する航続距離、さらには生存性の向上をもたらすだろう」と述べている。

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オスプレイイメージオスプレイはボーイング社とベル社開発によるもので、「垂直離着陸ができる」ヘリコプターと、「航続距離が長く高速」通常航空機の両方のメリットを1つの機体に盛り込めないかという「良いとこ取り」的な考えのもとに開発されたティルトローター機。主翼両脇にあるプロペラ・エンジンの角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と、飛行機のような高速飛行を可能としている。要は「離着陸の時にはプロペラを上にし、飛行時は横にする」というわけだ。便利といえば便利なのだが、「言うは易く行うは難し」の言葉どおり、技術面や信頼性の問題をクリアするのに相当な時間と労苦を要した。

開発は1982年から始まったが、政治的やりとりや多発する事故などから開発は遅れに遅れ、試作量産後も事故率が高いことでも名をはせた。だが21世紀に入ってから事故率は低下し、本格的な量産に移っている。

ゲーマーにとっては『大戦略』などシミュレーション系ゲームで旧ソ連製新型ヘリ「ハボック」と共に、新タイプの複合戦闘ヘリとしてよく見かけたオスプレイ。21世紀も数年過ぎてようやく実戦配備が開始されたことになる。その特性から特殊任務や救難活動に使われることが多くなるが、今後今まで以上にその姿を見かけることになるだろう。

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