メイドや執事カフェの次は「親子カフェ」。ただし親子両方お客です

2006年04月21日 06:30

親子カフェモンブランイメージ【asahi.com】によると、同伴した子どもを気兼ねなく遊ばせながら、母親が友達、特に「お母さん仲間」とお茶を楽しめるという、子連れ限定の「親子カフェ」が人気だという。記事では関西初という、堺市に昨年初めてオープンした【親子カフェ モンブラン】が具体例として紹介されている。

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記事によれば「親子カフェ」は、育児ストレスに悩むお母さんの憩いの場としてだけでなく、「安心」や「安全」をメニューに含めているのと同じだとしているのが人気のポイントとのこと。特に、子どもを狙った犯罪が増加している昨今、公園では目が届かないとして、安全な遊び場(お母さんはもちろん子どもにとっても)的な位置づけで人気を博している。

親子カフェモンブラン内砂場イメージオープンは2005年5月。約130平米の店内には30席が用意されているが、店面積の半分は子ども用スペースで、最近では少々珍しくなった砂場(抗菌処理済み)まである。気になる「カフェ」とのしてのメニューも充実。各種フルーツジュースやタルト、スパゲティやピザなどの他に、オムライスやサンドイッチのように、子どもにも人気のものがラインアップ。健康にも配慮して、生果実や有機野菜、天然酵母パンが素材として使われている。

利用には無料の会員登録が必要。記事では1年間で約2000人が会員になり、多くがリピーターとして何度も足を運ぶという。

モンブランの経営者はインタビューに答え、開業理由について

専業主婦の妻が1人で育児に苦労しているのを見て「お母さんの憩いの場が必要だ」と、一念発起した。「お母さんがハッピーになってくれれば、うれしい」と言う。


と答えている。採算性の問題で、滞在時間が平均2時間と長く回転率が低いため薄利状態なのが難点だとか。

元記事は関西発信なのでメインは堺市のモンブランの説明だが、親子カフェは東京で広まったとし、2004年6月にオープンした【スキップキッズ】(東京・江戸川区)や昨年3月オープンの【キッズパーラー】(東京・練馬区)などを紹介。両店とも大変好調で、前社は一か月先の予約が埋まることもあり、後社は平日は常に満席で関西への進出も検討中。

江戸時代は長屋、少し(一昔くらい)前まではデパートの屋上に用意されている簡易遊園地が、親子連れの一時保育所的な役割を果たしていた。もちろん記事で指摘されている近所の公園もしかり(お母さんらの井戸端会議向け場所としても重要な位置づけ)。しかしここ数年特に子どもを狙った犯罪が増加し、公園やデパートの屋上では安心して子どもを遊ばせるわけにはいかないという事情がある。

子どもの安心・安全の確保はもちろん、お母さんらが「憩い」をするために単なる「舞台としての場所」だけでなく、もう少しくつろげる環境が用意されていればいいのに、というニーズに応えたのが「親子カフェ」なのだろう。

そういえば当方(不破)の近所でも、何だかよく分からないうらびれた事務所がつぶれ、改装されていると思ったら、似たようなコンセプトの一時子ども預かり所がオープンしていた。隣には元々喫茶店があり、2店舗でワンセット的に扱って欲しい、ということなのだろう。

日本では少子化・人口減少が叫ばれている。が、その一方で子どもを持つ親、特に母親だからこそ抱える悩みの一つ「親子連れで、しかも子どもを安心して任せて息抜きできる場の提供」が、新たなビジネスチャンスの場として認知されつつある好例なのかもしれない。


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