ファミリーマート(8028)、ついに高校に進出。コンビニでは日本初

2006年04月16日 07:00

株式イメージ【下野新聞】によると宇都宮短大付属高校に4月12日、[ファミリーマート(8028)]の支店「ファミリーマート宇短附店」がオープンした。高校へのコンビニの出店は全国で初めてとなる。単に物品販売の場としてだけではなく、情報商業科の生徒が毎日インターンシップ(就業体験)を行い、販売や接客など仕事の現場を肌身を持って知ることができる学習の場としても活用されているという。

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ファミリーマートの同校への出店は、購買部を営んでいた業者が撤退することになったのがきっかけ。朝食購入などで生徒の利用頻度が高いコンビニを検討していたところ、学校や病院など新分野への出店を目指すファミリーマートとの意向が一致し、スムースに出店が決まったという。

営業時間は始業前の40分と昼休みのみ。今後は放課後にも広げる予定。通常のコンビニと比べると営業時間が短いだけでなく、例えばガムなど学校内・授業中に持ち込まれると問題が生じるような商材は販売しない。

「いつでも開いてて何でも手に入る」という、まさに「便利(コンビニエンス)」な店だからこその「コンビニ」が、「時間限定」「商材限定」という足かせの中で、どれだけ採算が取れるかに一抹の不安がある。また、万引きなどの犯罪に対する備えも特別なものが必要だろう。

とはいえ、営業中は通常店舗よりもはるかに混雑するのは必然だし(ある意味「市場の独占」ができる)、学生向けの商品マーケティングもしやすくなる。学校で頻繁に使われることで、学校の外でも馴染み深くなり、ブランド力が高まる。なにより社会・地域貢献をするという点で、単なる売上云々では計算できないメリットがある。

これまでにも大学で、生協の代わりにコンビニや牛丼屋が開店営業されるという話はあった。今後今店舗の状況次第では複数の高校で似たような展開が行われるに違いない。

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