ロート製薬(4527)、睡眠の質を高める内服薬を今秋発売へ

2006年04月28日 06:30

錠剤イメージ【ロート製薬(4527)】は4月26日、人間の睡眠の質を高める内服薬を今年の秋にも発売することを明らかにした(【発表ページ】)。サイコやセンキュウなど既存の鎮静生薬を配合したビタミン内服薬で、夜中に目が覚めたり寝返りを打ってしまい目が覚めるという「中途覚醒(かくせい)」症状を抑える効用がある。眠りが浅いことで慢性疲労に悩んでいる人に効果があるとのこと。

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ロート製薬では疲労回復に欠かせない「睡眠」への探求の中で、「一晩寝ても疲れが残る」「眠りが浅く熟睡できない」などといった「睡眠の質」に着目して効用検証を続けてきた。そして今回、大阪市立大学医学部の倉恒弘彦・客員教授と共同で、鎮静生薬を配合したビタミン含有内服薬の服用による効能を確認した。

試験結果として

・睡眠中の動作が減少したことを他覚的に実証。熟睡感がアップし、睡眠の質向上を確認
・自覚的な身体的疲労症状、精神的疲労症状のいずれもが改善


などが認められたという。これまでの肉体疲労回復のための内服薬の多くが、一時的な興奮により疲労を緩和させるカフェインなどの中枢神経興奮剤や、ニンニク、ニンジンといった強壮生薬を配合しているのに対し、今回の内服薬では睡眠自体を良質なものに改善するという視点から、興奮を落ち着かせ、リラックスさせる働きのある鎮静生薬に着目しているところが新しいとのこと。

なお内服薬は疲労回復を促す滋養強壮剤として薬局などで市販する予定。

疲労回復を睡眠の質から探求するという点、そして「眠たくさせる」のではなく眠りそのものを深め質を高めるという新しい観点からの内服薬として注目に値するであろう。もっとも既存の睡眠薬の併用という妙な使い方をする人も出てきそうで、怖くもあるのだが。

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