中外製薬(4519)、抗がん剤「アバスチン」の承認申請

2006年04月22日 12:30

錠剤イメージ【中外製薬(4519)】は4月21日、大腸がんの治療に使う抗がん剤ベバシズマブ(商品名「アバスチン(Avastin)」)の製造販売承認を【厚生労働省】に申請したと発表した(【発表リリース】)。この薬は厚生労働省から早期申請を要請され、国内で必要な臨床試験(治験)の一部(国内第II相臨床試験)を実施せずに申請した。このスキップにより、当初予定よりも約18か月も早く申請できたという。早ければ来年にも承認される見通し。

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ベバシズマブは血管新生という、がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸張を阻害するはじめての治療薬。これを投与することで、がん腫瘍の増殖や全身への転移が防がれることになる。その効用はすでにアメリカやヨーロッパなどで販売されていることからも実証されている。

大腸がんはもっとも患者数の多いがんの一つ。日本では2005年の年間新規大腸がん患者数として11万5000人が推計されているという。今回の薬の承認、販売開始により、一人でも多くのがん患者が救われれば良いのだが。

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