中外製薬(4519)、肺がん治療薬「エルロチニブ塩酸塩」の承認を申請

2006年04月17日 21:35

株式イメージ【中外製薬(4519)】は4月17日、肺がん患者の多くを占めている「進行再発非小細胞肺がん」を対象とした治療薬「エルロチニブ塩酸塩」の承認を厚生労働省に4月14日に申請したと発表した(【発表リリース】)。海外ではロシュグループによってアメリカ・ヨーロッパを含む50か国以上の国で「TarcevaR」(タルセバ)という製品名で販売されている。

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この「エルロチニブ塩酸塩」はがんの形成・増殖に主要な役割をもつたんぱく質の活性化を阻害することで、がん細胞の増殖を抑制する働きを持つ。「タルセバ」としての海外での売上は2005年度で約350億円ほどと、相当なニーズを持つ。また、日本では毎年約8万5000人が肺がんと診断され、そのうち8割強の7万人もの人が、「エルロチニブ塩酸塩」が有効とされるであろう進行再発非小細胞肺がん患者とみられている。

肺がんになりにくい環境や体質を自ら作り上げていくのがまず大切だが、もし肺がんと診断された場合、相当な負担が患者本人にかかることになる。今回の「エルロチニブ塩酸塩」の申請が通り、日本国内で販売が開始されれば、多くの患者の救いとなる。中外製薬にとってはもちろん、患者やその周辺の人にとってもプラスになるに違いない。

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