東証、株数の30%超の売買を自動拒否するシステム導入開始

2006年04月25日 12:30

株式イメージ【東京証券取引所】は4月24日、上場株式数の30%を超える注文を自動的に拒否する機能を同日付で売買システムに導入したと発表した(【発表ページ】)。昨年の【みずほ証券(8411)】による【ジェイコム(2462)】株式の誤発注の主要因が東証のシステムの欠陥で注文の取り消しが出来なかったことを踏まえてのもの。このシステムを導入することで、市場に混乱を来たしかねない大規模誤発注を自動的に弾き、防止したい考え。

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リリースによれば毎月、前月21日毎に全銘柄の上場株式数を再計算し、その数字を元に異常な注文をチェックする。すでに東証では5%を超え30%以下の注文があった場合は「証券会社に確認の上、発注ミスだと確認されれば一時売買を保留して取り消し要請を行う」という措置をとっている。今後は事実上、5%超の取引の場合は色々と手間隙がかかることになる(もっとも一定基準を超えた場合、TOBの手続が必要になるが)。

また【東証、誤発注被害防止のため上場株式数30%超の注文を受け付けないシステムを導入へ】でも報じたとおり、東証では5月から、一定規模以上の誤発注については銘柄・株式数・証券会社などを公表する新ルールも導入する、とのこと。正式なフォーマットが掲載されれば今後当サイトでも左側サイドバーに「株主優待速報」と共に「最新誤発注情報」という形で掲載を検討することにしよう。「誤発注」というカテゴリーを作るのはいささか気が引けるが……。

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