三菱東京UFJ銀行、7大疾病で住宅ローン返済免除

2006年03月20日 06:30

時節イメージ【NIKKEI NeT】によると、【三菱東京UFJ銀行(8306)】【東京海上日動火災保険(8766)】と組み、がんや糖尿病など俗に言う「7大疾病」にかかった場合、ローン返済を免除する新しい住宅ローンの取り扱いを3月24日から始めるという。保障対象を糖尿病などの生活習慣病に広げた住宅ローンは日本の銀行でははじめてとのこと。

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「7大疾病」の具体的病名は「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞(こうそく)」「高血圧」「糖尿病」「慢性腎不全」「肝硬変」。前者3大疾病に、生活習慣病の後者4つを加えたもの。記事によるとこれら7大疾病による日本国内の患者数は約1200万人で、死因に占める割合は5割以上になるという。

記事の指摘にもある通り、【三井住友銀行(8316)】などではすでに3大疾病に関する保障付きの金融商品取り扱いを始めている。今後医療保障付きの住宅ローンが広まりそうともある。

両社のサイトでまだ公式発表がないので詳細は不明だが、「少しでもこれらの病気になればローンが免除になる」というものではなく、「病気になった上であらかじめ定められている条件を満たしてはじめてローン免除」というたぐいのものだろう。さらにいわば「ローン免除という保険」が含まれるのだから、ローンの返済金額(や利率)には、その保険料に相当するものが加算されるので、単なる住宅ローンと比べると割高になるはず。

ただ、該当する疾病にかかった場合、その家計における経済的負担は非常に大きくなる(直接的治療費だけでなく、治療している間、「稼ぎ頭」が収入を得られなくなるため)。ローンの経済的負担も相対的に非常に大きくなる。その点、このローンなら、「7大疾病になっても、ローンの支払いは免除されるし、他の保険で治療費や最低限の生活費はなんとかまかなえそうだ」という状況を期待することができるだろう。お客に訴えるメリットは極めて大きい。

人生において大きなウエイトを占めるであろう住宅購入とそのローンについて、さまざまな状況を予想して備えるための提案は、今後も続々登場するものと思われる。その際必要なのはやはり、「お客の立場になってメリットを考える」ということなのだろう。

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