セガトイズ(7842)、総合医科学研究所(2385)と医療のおもちゃで業務提携。第一弾は「脳年齢 脳ストレス計アタマスキャン」

2006年03月30日 07:30

脳年齢 脳ストレス計アタマスキャンイメージおもちゃの企画や開発を行う[セガトイズ(7842)]は3月29日、食品などの評価試験会社である【総合医科学研究所(2385)】と、医療をテーマにしたおもちゃを共同開発することで業務提携したと発表した(発表リリース、PDF)。第一弾として、脳のストレス具合を知ることができる機能を持つ商品『脳年齢 脳ストレス計アタマスキャン』を6月10日に発売する。

スポンサードリンク

総合医科学研究所は身体や精神の状態を客観的・定量的に評価するための指標や、それを利用した生体評価システムの技術をセガトイズに提供すると共に商品開発の助言などを行う。一方セガトイズ側ではおもちゃに関する開発経験を活かして開発生産販売を行うだけでなく、開発や実際の使用の際に得られるデータを総合医科学研究所に還元するという。

今回の提携は主に、最近脳を活性化させて楽しみながらかしこくなる遊びが流行になりつつある現状にあわせたもので、双方のノウハウを活かした商品を作り上げることで消費者のニーズに応える意味合いもある。

脳年齢 脳ストレス計アタマスキャンイメージ脳年齢 脳ストレス計アタマスキャン』は「精神検査方法及び精神機能検査装置(ATMT:Advanced Trail Making Test)」という技術を用いたもので、これは精神疲労や痴呆に関する定量評価システム。あらかじめ定められた順にポイントされる所定数のターゲットをタッチパネル画面上にランダムに配置して表示し、被験者にその定められた順に各ターゲットをポイントさせて各ターゲットの探索に要した探索反応時間を測定し、この測定値に基づいて被験者の神経機能を演算し、数値化するというもの。

精神疲労や痴呆の程度が高まれば高まるほど、各ターゲットの探索や反応により長い時間を要することを利用した精神機能の評価システム。リハビリ施設や病院などでも使われているシステムであり、今ゲームではそれを手軽に使えるようにした商品。要は昔からよくある暗記ゲームの一種なのだが、その成果を定量評価できるあたりがミソ。なお『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』などで一躍有名になった東北大学川島隆太教授も監修に参加している。

こういった知的ゲームはルールも簡単でプレイヤーを選ばないことから、多くの人に親しまれる傾向がある。老齢化社会云々という話はさておいても、今後ともニーズは増える一方であることが容易に想像がつく。今回の提携はまさに的を射たものとなるだろう。


(最終更新:2013/09/19)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ