具体的にはインデックスのヨーロッパ子会社がワンダーフォンの株式を6000万ユーロ(約84億2500万円)で全株取得し、ワンダーフォンの業績に応じて追加出資を行うため、総投資額は100億円を超える見通し。買収資金はインデックス本社ではなく、ヨーロッパ子会社がヨーロッパ市場に上場した際に調達した資金でまかなう予定。

ヨーロッパのモバイルコンテンツ市場の伸び率は年3割以上という急激な伸びを示しており、200万本以上のビデオライブラリに加え、ニュースや天気、スポーツ、占い、音楽など、毎週1000本以上のビデオコンテンツを通信事業者に提供しているワンダーフォン社の買収は、この市場でリーダーシップを取りうるという点だけでもインデックスにはプラスに働くことになるであろう。また、編集技術をはじめとするさまざまなノウハウは、ヨーロッパだけでなく中国やアメリカなど他の成長著しい市場にも役立つはず。

問題はインデックスがこのコンテンツや技術を使いこなして有効活用し、投資額以上のリターンを得られるかどうか。今後の経営陣や現場スタッフの活躍に期待したいところだ。