フジテレビ(4676)、ライブドア(4753)株式で多額の損失計上決定へ

2006年03月14日 12:15

株式イメージ【NIKKEI NeT】などで報じられている通り、フジテレビ(4676)は2006年3月期において、保有する【ライブドア(4753)】株式をめぐり多額の損失処理をすることがほぼ確実となった。同社株式の上場廃止が確定したのを受け、今月3月末に損失額を確定するため。

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フジテレビは2005年4月に、ニッポン放送株式の取得を巡るやりとりの末にライブドアと業務提携を行い、ライブドアの第三者割り当て増資を引き受ける形で440億円を出資していた。現在フジテレビでは公表している業績予想に今ライブドア株式関連の損失をおり込んでいないが、取得価格は329円。昨日3月13日の終値が66円のため、この価格で仮に計算すると350億円ほどの含み損になる。上場が廃止決定となり本日から整理ポストに移行するため、今後さらに株価は下がり、それと共にフジテレビ側の損失が増える可能性は高い。

フジテレビでは【フジ(4676)、ライブドア(4753)に賠償請求。会長が明言】にもある通り日枝久会長が、「損失が確定した段階でライブドアに証券取引法に基づく損害賠償を請求する」方針であることを表明している。今月末に損失が確定すれば、予告どおりフジがライブドアに、損害賠償請求を行うことになるだろう。その額は、含み損そのものと仮定した場合、400億円前後にまでふくらむ可能性もある。

「損失補てんのようなものではないか」と批難する向きもあるが、フジ側とすれば契約不履行というか契約条件の虚偽申請であったわけだから、損害賠償請求の主張はして当然、ということなのだろう。果たしてライブドアに、これらの損失をまかなうだけの余力はあるのだろうか。ただでさえ財務建て直しでキャッシュが必要な時に、両社がどのような対応をとるのか、注目したいところである。

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