博報堂(2433)と東北新社(2329)、ネットや口コミの新会社「博報堂ケトル」設立

2006年03月28日 08:30

【博報堂(2433)】は3月27日、【東北新社(2329)】と共同で株式会社博報堂ケトルを設立することを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。ネット上の情報展開や口コミをメインの事業とする。

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リリースによれば博報堂ケトルの資本金は9000万円で、出資比率は博報堂が66%、東北新社が34%。口コミ・ネットの分野において、企画立案に長けた博報堂と制作の実務に長じている東北新社が手を組むことで、クライアントに効果的な「提案」を行えるものとしている。「コミュニケーション戦略構築から実行までを一貫してプラニング・プロデュースすることにより、メッセージからメディアを含むタッチポイントまでを同時に開発し、既存のアプローチにとらわれない新しい広告キャンペーンを提供することを目的とする」とあり、要はこの分野で「頭から尻尾まで全部お任せ」な会社を目指す、ということになる。

具体的には従来のメディアを利用したこれまでの広告手段だけでなく、インターネットや口コミといった、バイラルマーケティングをはじめとする新しい世代の広告手法を組み合わせる。古い言葉で例えるのなら「メディアミックス」「マルチメディア展開」ということにでもなるのだろうか。また同社は、映画や出版物などのエンタメ事業や、ブランドコンサルなども行うという。

ただ、リリースを読む限りでは、効果測定まで含めると予定事業が幅広くぼう大なものになることが予想されるにも関わらず、予定従業員がわずか9名でしかなく、社長・執行役も含めた役員が5名、監査役が2名と、ややバランスに欠けた構成なのが気になる。人材が整うまでは、実務は博報堂と東北新社が執り行い、博報堂ケトルは統括管理を行うことになるのだろうか。

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