経済産業省、電気用品安全法における特例「ビンテージ」リスト1900モデルを発表

2006年03月30日 19:30

PSEマークイメージ【経済産業省】は3月30日、電気用品安全法(PSE法)においてビンテージ(希少価値の高い電気楽器・オーディオ製品と定義されている)とし、経済産業省に事前申請書類を提出することでリスト内の商品についてPSEマークが無くとも販売できる製品リスト1918点を発表した(特別承認に係る電気楽器等一覧、PDF)。

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先の発表では「ビンテージ」の定義について、【電気用品安全法で楽器など7種類をビンテージ認定へ】にもあるとおり「1989年以前に生産中止になった製品」としていたが、今回の発表リストでは1990年代後半の録音機器も含まれるなど、早くも指針の変更が見受けられる。また、申請に応じてリストに追加されるということなので、今後さらに一覧に追加される製品は増えていくだろう。

当方(不破)は楽器に詳しく無いので詳しくは分からないが、電気楽器などに一家言ある人らの話では「ツッコミどころありまくり、赤ペン先生の採点を受けたら真っ赤っか」な内容だという(同一機種がだぶって登録されているのもある)。そもそもビンテージとは市場やユーザーがその是非を決めるのであり、法律や条文で定めること自体問題がある、という指摘もある。

なかには「こういうリストだからこそ、Wikiを使ってリスト化すれば良いのではないか」という素晴らしい意見も見受けられた。ぜひこれは経済産業省も検討してほしいところだ。もちろん現実問題として、官公庁でWikiを使うのは難しい。むしろ有志がWiki方式で情報を収集し、その上で経済産業省に提示する、といったスタイルを採るほうが良いだろう(当方は繰り返しになるが楽器に詳しくないので、管理ができないから場の提供者として手は挙げられない)。

ともあれ、これからこのリストへの意見や調整もあわせ、まだまだ電気用品安全法に関する状況の変化は続くだろう。施行そのものの事実が変え難いものであるのなら、せめて本来の主旨が少しでも完遂されるよう、良い方向への軌道修正が行われるよう願いたいものだ。

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