抗うつ薬「SSRI」が新生児に呼吸障害を起こす危険性ありと指摘

2006年02月13日 08:30

時節イメージ【asahi.com】によると、代表的な抗うつ薬として知られている「SSRI」というタイプの薬を妊婦が飲み続けると、新生児が呼吸障害を起こす危険性が高まる恐れのあることを、アメリカのカリフォルニア大学などの研究グループが2月9日付けの医学誌【ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン】に報告した。この薬はこれまでの抗うつ薬に比べて副作用が少ないとされ、パニック障害や強迫性障害といった心の病の治療に幅広く使われているという(【報告文、英語】)。

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データなど詳細は参照記事などを確認してほしいが、報告書では(障害発生の危険性が高まるという調査結果は出たが)「リスク自体はそれほど高くなく、飲み続けた方がいい場合もある。治療法を決める参考にしてほしい」としている。

なおSSRIは国内では「パロキセチン」(商品名はパキシル)など3剤が使われているという。これについては1月、新生児の心臓病などのリスクが高まるとの報告を受けて厚生労働省が添付文書の改正を指示している。

薬の投与は副作用と治癒する症状の軽減とを天秤に図って検討する必要がある。そして副作用は大抵において、実際に起きてみないと分からないことが多い。今件も数々の実証データからようやく「リスクがあるらしい」ことが分かったに過ぎない。基本的に何の副作用もない人間自身が持っている自然治癒力の素晴らしさを、あらためて認知せざるを得ない。

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