アメリカでSNSを利用した犯罪増加中、十代も被害者に

2006年02月10日 08:30

インターネットイメージ【HOT WIRED Japan】によると、アメリカではソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を利用した犯罪が増加中で、特に十代の少年少女がトラブルに巻き込まれるケースが増えているという。SNSの特徴として参加ユーザーのパーソナリティを容易に知れることや不特定多数への意思疎通(メールの送信、画像のやり取り)が容易にできるからだという。

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記事では子供たちの期待を裏切る形で、SNSのメリットを悪用し、被害にあう少年少女の例や、それらの「魔の手」から何とか善良なユーザーを守ろうとする人たちの努力が書き連ねられている。だがSNSは現状では「悪人たちにとっては、夢のような環境」といわざるを得ないという。

最後に「監視もせずに、自分の子どもを幹線道路の道路わきに置き去りにはしないだろう。インターネットの幹線道路でも、同様の監視をしないまま子どもたちを送り出してはならない」とまとめられているあたり、口惜しさ、切なさ、やるせなさを感じてしまうところもあるのだが、日本でも状況は(まだアメリカほど深刻ではないものの)似たようなものなのかもしれない。

かつては伝言ダイヤル、出会い系サイト、そして最近では特定分野に関するクローズドな(秘密会のような)サイト、そしてフィッシング詐欺など、新しい便利な技術を用いて悪しき思いを充足しようとする輩は後を断たないし、それらの被害も尽きるところはない。加害者側からしてみればIT技術は金も手間もかからずに検挙される可能性も低く、大量に「釣りエサをばらまける」美味しい手段以外の何物でもない。

SNSに限っても、すでに出会い系サイトや妖しい勧誘メール、アダルト系サイトへの誘引に使われている事象が多数確認されている。掲示板の発展型のようなものだから、従来の掲示板で行われていた手法はほぼすべて真似されると思ってよい。しかも一人一人のプロフィールがある程度公開され、その人の趣味趣向も把握できるのだから、マーケットリサーチツールとしては最適である。

すべての事象には光と影があり、光だけを追っていると影に足をすくわれる可能性もある。それはSNSであろうと変わりはない。利用者はそのことに十分注意しなければならないだろう。


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