ファイザー、日本で抗うつ剤と頻尿治療薬市場に参入

2006年02月28日 08:30

【NIKKEI NeT】によるとアメリカ大手製剤メーカーの【ファイザー】は、日本で抗うつ剤と頻尿治療薬市場に参入するという。世界では年間30億ドル以上を販売している抗うつ剤「ジェイゾロフト(アメリカではゾロフト)」と「デトロールカプセル(販売名はデトルシトールに変更予定)」、2つの大型新薬を2006年前半に発売する見通しだという。

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海外で10億ドル規模の売上高を持つ大型製薬を日本で発売するのは、1999年に発売された性機能不全治療薬バイアグラ以来のもの。抗うつ剤・頻尿治療の両分野とも日本で市場が拡大すると見て、攻勢をかけるとのこと。

両製品とも日本で発売するためには、厚生労働省の審査・承認・薬価(薬の公定価格)設定の手続が必要だが、現在審査を通過している。今後承認・薬価を経て、今年の前半に発売される見込みだという。

抗うつ剤「ジェイゾロフト」は、成分が塩酸セルトラリンの薬で、脳内の情報伝達物質セロトニンに作用する「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)」の一種で、第三のSSRIともいわれている。2005年には世界で32億5000万ドルの売れゆきを示し、世界ではトップクラスの抗うつ剤。

また、「デトロールカプセル」は成分が酒石酸トルテロジンの薬。過活動膀胱に伴う尿意切迫感や頻尿、切迫性尿失禁を効能・効果としている。

いずれにせよ、患者の選択肢が増えることは良いことだろう。

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