ゴンゾロッソ、『マスターオブエピック』情報流出発表にも誤りで再度謝罪文掲載

2006年02月26日 12:20

マスターオブエピックイメージ【Mainichi INTERACTIVE】によるとオンラインロールプレイングゲーム【マスターオブエピック】の個人情報が流失した問題で、ゲーム運営会社の【ゴンゾロッソオンライン】は2月24日、【2月20日に発表した】流出した個人情報のアカウント数や流失経緯の内容が間違っていたとして、再度【サイト上に謝罪文を掲載した】

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2月20日の発表では流出経緯を「スタッフがデータをファイル転送(FTP)サーバーにアップロードする作業で、情報の削除が不十分のまま作業を終え、その後サーバーのアドレスがインターネットの掲示板に公開された」、該当者数を「1373人」と発表、「情報削除が不十分だったものの、サーバのアドレスが掲示板に公開されるなどの不当な第三者的要因もあった」と説明していた。

だが実際には「作業で使われていたのは同社が運営する別のゲームで、ユーザーがプログラムの修正ファイルなどをダウンロードするために使われているサーバーだったため、一般ユーザーがデータをダウンロードできる状態」であり、不当性は低いことが明らかになったという。また該当者数も1373人ではなく1372アカウントだったとのこと。今件は社内調査で判明したという。

『マスターオブエピック』は【ハドソン(4822)】などによる国産の多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム。2004年末にオープンβテストが始まり、2005年4月からは課金サービスが開始された。この月額課金制から、昨年末に至り基本プレイ料金無料・アイテム課金制への移行が段階的に行われている。アイテム課金制への移行の際に、ゴンゾロッソオンラインやその親会社の【GDH(3755)】と、ハドソン間で提携が結ばれている。

今回のトラブルはこの切り替え作業の際に発生したものだった。また、流出した情報にはゲームのIDとパスワードが含まれており、ゲームにログインできる情報がすべて流出したことになる(その他各種個人情報なども流出しているが現状では「氏名等、直ちに特定の個人を識別することが可能な情報や、クレジットカード番号等の信用情報は含まれていないものと認識」しているとある)。

同社ではユーザーに対し、ゲームIDとパスワードの変更を依頼するメールを送信している。また、今後の運営問題について管理体制の強化などを宣言する文章も発表している(【発表リリース】)。また、親会社のGDHも今件に関するコメントを発している(【発表リリース】)

GDH側のリリース中の

今回の情報流出は株式会社ゴンゾロッソオンラインのみに起因し、株式会社ハドソン並びにMOVIDA ENTERTAINMENT 株式会社には何ら関係のないものです。両社には多大なご迷惑をお掛けしましたこと、併せてお詫び申し上げます。


にも有るとおり、今回の不祥事はひとえにゴンゾロッソ側に原因があり、ハドソンからしてみれば「とんだとばっちりを受けた」ということになるだろう。原因も、説明されている状況やその後の改善対策案を見る限りでは、「ケアレスミス」「為すべきことが今まで為されていなかったがゆえの初歩的なミス」のレベルを超えていないことが明らか。

正直、派手さはないものの堅実さやこじんまりとしながらもまとまったシステムで定着ファンの多かった『マスターオブエピック』が、ゲームの内容以外のトラブルで評価をどん底に落とされてしまった形になり、ゲームファンの一人としても非常に残念でならない。せめて今後はこのような事態が二度と起きないよう管理体制を強化すると共に、他のネットワークゲーム運営会社も他山の石として注意を喚起してほしいものである。

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