ライブドア問題、上場廃止となれば株券引渡しに一年はかかる!?

2006年02月23日 08:30

粉飾決算容疑で旧経営陣が逮捕、上場廃止がいよいよカウントダウン状態となったライブドア(4753)株式だが、当のライブドア株主以外にも戦々恐々としている人たちがいるという話が【Mainichi INTERACTIVE】に掲載されていた。その対象となるのはライブドア本社や証券会社の人たち。

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記事でも指摘されている通り、上場企業の株券は通常、【「ほふり」(証券保管振替機構)】が株主・株券を管理しており、株主は実物の株券のやり取りの煩雑さから逃れることができる。だが上場廃止となればほふりの管理するところではなくなり、発行会社は発行済み株券とされていたものを各株主に手渡さねばならない。

仮にライブドアが上場廃止となれば、22万人とも言われている株主全員に株券を引き渡す必要が出てくる。印刷済みのものは全発行株数の10億5000万株のうち多くても3億株分ほどで、大半(7億株ほど)は新たに印刷しなければならない。しかも偽造防止のために精巧な技術が求められるため、1枚あたりの印刷費は200から500円が相場。印刷代は5億円程度と予想され、ライブドアが負担するという。一円でも節約したいライブドアにとってはまさに想定外の出費。

さらに記事では、株券をすり終えるなどして確保しても、返却する際にマイクロフィルムなどによる撮影が必要とのことで(紛失などに備えるため)、相当な手間隙がかかるという。あるネット証券大手では2万人ものライブドア株主を抱えており、「1日最大100件しか処理できず、全株主に引き渡すには1年かかる」と頭を抱えている。

ライブドアでは定款で1、10、100、1000、1万、10万、100万の7種の株券を発行できると定めている。大株主ともなれば、前代未聞の「100万株券」などというものを手にすることができるかもしれない。まるで第一次世界大戦直後にドイツで起きた、スーパーインフレで発行された高額紙幣のようである(苦笑)。

とはいえライブドアの株価は2月22日終値で72円。7200万円出して100万株券をゲットし、ネタ元にするという贅沢はとても出来そうにない。

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