娯楽施設航空母艦ミンスク、中国で競売予定

2006年02月21日 19:10

ミンスクイメージ【ロイター】が報じたところによると、テーマパークに改造され、映画館やレストランなどがある旧ソ連時代の航空母艦(航空重巡洋艦)ミンスクが、中国のオークションに出品されることが明らかになった。記事によれば入札価格は1億2800万元(約18億4600万円)からスタートする。

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ミンスクイメージ旧ソビエト時代のキエフ級VTOL空母(航空巡洋艦)第二番艦であるミンスク(Минск)は、VTOL機のYak-38やヘリコプターを多数搭載するだけでなく、各種対艦ミサイルや対空ミサイルを山盛りに搭載した重武装の航空巡洋艦。空母としても対潜ヘリ母艦としても対艦攻撃用の戦闘艦としても使えるオールマイティな艦として役立ちそうだが、逆に「航空母艦としては少なすぎる航空戦力」「船上構造物が丸出しで多すぎ、一発被弾したらただでさえ火のつきやすい空母なのに艦上はあっというまに大花火大会になりかねない」など、実戦での戦闘能力は疑問視された向きもあった。

冷戦時は「日本の脅威」としてたびたびメディアにも登場したキエフ級空母だが、ミンスクは冷戦後には1995年にスクラップとして韓国に売却されたあと2年後に中国の民間企業に転売。1999年には火災で全焼し、さらにその後別会社の手に渡り2000年に深川でテーマパーク「明思克航空母世界(ミンスク・エアクラフトキャリアー・ワールド)」として開業。武装はもちろん解いているが見た目は実践配備時そのままで、搭載していた攻撃ヘリハインドまで展示されているというサービスぶりだったという。

だがこのテーマパークを運営していた会社も2005年に破産し、ミンスクの存在は宙ぶらりんとなっていた。裁判所はこのミンスクをオークション会社に出品依頼、3月22日から入札が開始されるという。

……どうせなら東京都あたりが買い取って、くだんのカジノ構想に使うというのはどうだろうか。むしろアメリカの空母を買い取った方がいいのかもしれないが(苦笑)。


(最終更新:2013/09/04)

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