「低炭水化物ダイエット」は要注意!? 悪玉コレステロール上昇を招く危険性

2006年02月20日 12:10

ニッポン消費者新聞の報によると、俗に言う「低炭水化物ダイエット」がコレステロール全般や動脈硬化などを招く悪玉コレステロールの上昇に関与していることを、スイスのバーゼル大学病院の研究者らが明らかにした。【アメリカ医師会(AMA)】が発行する内科学専門誌【アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン】最新号に論文が掲載された。

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「低炭水化物ダイエット」とは、お米や小麦など炭水化物の摂取をひかえれば、たんぱく質や脂質をどれだけ食べても大丈夫という触れ込みで人気が高いダイエット方法。「ローカーボダイエット」という名で知られており、たとえば「あるある大事典」でも特集が組まれたほど。

上記リンク先では無料だと論文の概要しか閲覧できないが、しょっぱなから「低炭水化物ダイエットはメジャーになったが、ダイエットを成功させても心血管性のリスクを背負う可能性に留意する必要がある」とある通り、低炭水化物ダイエットが万能でリスク皆無のダイエットではないことを語っている。

論文では447人の治験者からデータを取得、結論として、低炭水化物ダイエットは脂分を採らないダイエットと同じくらい効果があるように見える(少なくとも検証した1年間の間は)としている。だがその一方、コレステロール全般や動脈硬化などを招く悪玉コレステロールの上昇が見受けられるので、「やせることによるプラス効果」と「やせるために用いられる手法(低炭水化物ダイエット)によるマイナス効果」を考慮した上で行うべきだ、と結論付けている。

「○×さえしていればあとは何をしてもOK」という万能的な薬や手法など存在しない。見た目はノーリスクのように見えても、通常あるべき行動から外れて無理をすれば、どこかでひずみが生じるものだ。過ぎたるは及ばざるがごとし。「低炭水化物ダイエット」はそれなりに効果があるようだが、極端過ぎるのも身体に新たな、別の負担をかけることになるということだろう。

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