アルツハイマー病の兆候を早期発見する新技術開発中

2006年02月15日 08:30

【HOT WIRED Japan】において、アメリカのハーバード大学のゴールドスタイン氏による、アルツハイマー病の兆候を早期発見する新技術が開発中であることを紹介する記事が掲載された。実験用のマウスの目がミルクのようににごっていたが、白内障をわずらうには年が若すぎているのに気がついたのがきっかけだった。

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ゴールドスタイン氏はこの発見のあと、これが目のレンズの周縁にアミロイド班とよばれるものが形成されたためであること、それがマウスだけでなくアルツハイマー病で亡くなった人たちの目の中にも見受けられることに気がついた。そして目の中に確認されてからかなり経った後に、脳内でもアミロイド班が形成され、アルツハイマー病の症状を引き起こすのだという。

つまり、目の中にアミロイド班による白い濁りが生じれば、アルツハイマー病のごく早い段階である可能性が高いということになる。

現在このアミロイド班が発症を引き起こす前に進行を遅らせる手法に研究の重点がおかれているものの、肝心のアミロイド班そのものを簡単に見つける手法は発見されていなかった(高費用のものならあるという)。

それに対してこの「目のにごりの症状」にヒントを得たゴールドスタイン氏による方法では、かなり簡単に発見ができるかもしれないとのことである。検証のために大量のデータ収集が必要だが、方向性は間違っていないと断言している。

現在の医学ではアルツハイマー病の完治は不可能だが、進展を遅らせることは可能。だが、病症そのものの発見が遅れてしまうと手の打ちようがなくなる。今回のアミロイド班を使った検査方法が実用化されれば、多くの人が救われるかもしれない。

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