買い物前にブログや掲示板でチェックをする理由は「購入経験者に機能面の質問をしたいから」

2006年02月13日 19:10

【ホットリサーチ社による調査】によれば、ブログやネット上の掲示板などで、購入前に商品やサービスの感想・意見を書く理由の問いに対し、64.3%の人が「すでに購入した人の機能面に関する質問をしたいから」と答え、ネットを通じて自分が購入を検討している商品の生の声、つまり利用体験談のニーズが高いことが明らかになった。

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今調査ではブログや掲示板などネット上でのコミュニケーションと、商品購入前後の動向の関連性(口コミ効果の程度、俗に言う「バイラルマーケティング」効果)を調べるためのデータだが、実に興味深い結果が出ている。

口コミ効果に特に関連する事項だけを抽出してあげてみても、「自分が興味のある商品やサービスについて、関連するブログやSNSなどコミュニティサイトがあったら参加したいか」という問いには6割もの人が参加したい(閲覧したい、閲覧も書き込みもしたい、閲覧だけはしてみたいを合わせて)と答えている。

また、商品やサービスの感想・意見を書くのは購入後か購入前かという問いには7割以上が「どちらかというと購入後」としている。購入前に書きこむ人は先に挙げたとおり「すでに購入している人に機能面に関する質問をしたいから」とする人がもっとも多く、購入後は「購入したり利用したりして良かったので、他の人にもお薦めしたいから」「購入したり利用したりして良くなかったので、他の人にお知らせしたいから」と、良しにつけ悪しにつけ「口コミ効果」が見事に発揮されていることが分かる。

ネット上のブログや掲示板による「バイラルマーケティング」をはじめとする各種マーケティングの効果について、実測データがなかなか算出できないので効果のほどが疑われることがしばしばあるが、少なくとも今回の調査からは「良いと思う商品を使った人はその想いを第三者にも伝えたいと考え、その手段として掲示板の書き込みやブログを用いる。また、購入予備軍はそれらの口コミ情報を十分に参考にし、購入動機に作用を与えうる」可能性が高いことがうかがえる。

そもそも昔から井戸端会議や学校内の休み時間の集まりなどで、「自分が買ってよかったものを自分の知り合いにオススメする、オススメされたものを買ってみる」という口コミによる波及効果は存在した。それが単にインターネットという「道具」を使い、不特定多数に「自分の想い」を不特定多数に広められるようになり、逆に不特定多数の口コミ情報を入手できるようになった、ただそれだけのことに過ぎない。

だが特定少数の波及効果がエリア的・時間的に限定されるのと違い、インターネットによる口コミの波及効果は累乗的な勢いをもたらす可能性が高い。一度火がつくとあっという間に広まりうる(ただし廃れるのもそれだけ早い)。最近のブームが急激に巻き起こり、逆に長続きしないのも、「情報伝達の加速性・圧縮性」が一因にあるのかもしれない。今回の調査データからはそのような推論も成り立ちうる。

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