ライブドア、海外で蓄財、脱税嫌疑も

2006年02月01日 12:20

株式イメージ【Sankei Web】によると一連のライブドア(4753)グループによる証券取引法違反事件で、同社が自社株の売却などで得た数十億円を、スイスの銀行に開設した複数の口座にプールしていることが「関係者の話」で明らかになったという。口座名義は仮名であるものの、ライブドアの法人口座だけでなく前社長の堀江貴文容疑者個人のもあるようだ。

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これらプールされた資金は当然のことながら税務申告せずに簿外で処理。東京地検特捜部では脱税の疑いもあるとして、国税当局との連携も視野に調査を進めているという。

開設されていた口座は「プライベートバンク」と呼ばれるもので、一定以上の資金などがないと開設すらできないお金持ち専用の資産運用・管理口座。今件ではいずれも架空の企業や海外ファンドなどの名義になっていたという。口座の開設や入金などは金融子会社の【ライブドアファイナンス】の前社長である中村長也容疑者や、ライブドア本社のファイナンス事業部が行っていたとされ、中村容疑者はすでに容疑を認めているという。

入金された資金はライブドアが一連の自社株売却などで得た利益の一部だが、これまでの報道では大部分が投資事業組合を通じてライブドア本社に還流され、決算の粉飾などに使われていたとされていた。それが今件により、一部が脱税のためにプールされ、さらには堀江容疑者個人の「ふところ」にこっそりとおさめられていたことになる。

ダミーとなる会社や投資事業組合を使って資金の流れを分かりにくくしたり、粉飾決算をしたり、さらにはタックスフリーの某諸島の会社を経由させたり、挙句の果てにはスイスに架空口座を作って私腹を肥やしていたなど、いかにもありきたりな経済犯罪のパターンを踏襲しているようで、肩透かしな話が続いている(もちろん堀江容疑者は容疑を否認しているので、これら容疑が事実だった場合、ということを付け加えておく)。

IT時代の異端児などともてはやされカリスマ化した堀江氏が、一皮向けば単なる金の亡者に過ぎなかったということにでもなれば、失望する人も少なくあるまい。もちろん本人が主張しているとおり「ほとんど知らない」のであって周りが煽り立てて利用した・されただけなのかもしれないのだが……

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