ヒューザー、今度はイーホームズを名誉毀損で提訴

2006年02月01日 08:30

時節イメージ【中日新聞】によると耐震強度偽装問題を巡り、マンション販売会社【ヒューザー】が、インターネット上の指摘で名誉を傷つけられたとして検査機関の【イーホームズ】と同社社長の藤田東吾社長に計5億円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こしていたことが明らかになった。

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イーホームズは一連の事件において、ヒューザーとのやり取りを自社サイトなどで公開していたが、ヒューザーはこれを「虚偽の内容であり、確認検査機関としての自らの責任を免れるために意図的に公表したものであり、名誉毀損にあたる」としている。イーホームズ側では今訴訟に対して「真実を述べてきただけなので名誉毀損のいわれはない」としている。

イーホームズが語った内容が虚実であればヒューザー側の主張も通るだろう。だがヒューザー以外の関係者らの証言や物的証拠の数々から、今訴訟で「うそである」とヒューザーが主張したことそのものが「うそである」ことはほぼ間違いない。対象となる事象が事実であっても名誉毀損にあたる場合もあるが(例えば体格のよい人に侮蔑的に○ブなどと公共の場で連呼することなど)、今件はそれにも該当しない。

果たしてヒューザー側は何を考えているのだろう。恐らく「ヤケのやんぱち」状態なのか、「自分は正しく悪いことは一切していない。だから生じた損失はすべて他人にかぶせるべきだ。屁理屈でも何でもよいからなすり付けられるものはなすりつけてしまえ。その上で破産してもやるべきことはやったと主張できるさ」というところなのだろうか。または、このように訴訟を起こさないと「自分らに責任がある」と認めてしまうことになり、賠償の責任を負ってしまうから、ということなのだろう。

理解はできるが、同意はできない。そんな感じだ。


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