アスキー、『ザ・ブラックオニキス』などを収録した復刻版ゲームのPC書籍発売(更新)

2006年02月06日 08:30

『ザ・ブラックオニキス』イメージ【@nifty:NEWS】によると、アスキーはPC書籍『蘇るPC-8801伝説 永久保存版』を3月15日に発売するという。2940円。8ビット時代の名作ロールプレイングゲーム『ザ・ブラックオニキス』『ファイヤークリスタル』などを収録している。CD-ROM一枚付属。

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アスキーからまだ正式な発表がないのでこれらがどの機種向けなのかは断定できないが、これまでの同様の書籍の傾向から考えると恐らくは「Windows向けで過去の作品をエミュレートしたものを収録」ということになるのだろう。また、他の収録タイトルも不明だが、『ザ・ブラックオニキス』シリーズがチョイスされたことを考えると、同様の渋めなタイトルが選ばれているものと思われる。

『ザ・ブラックオニキス』は日本のソフト会社BPS(Bullet Proof Software、あの『テトリス』で有名)が1984年に発売した、パソコン向けのロールプレイングゲームで、当時としては『ウィザードリィ』や『ウルティマ』シリーズなど海外のロールプレイングゲームが国内のパソコンゲーム市場で評判を集めていただけに、大きなインパクトを与えたタイトルとなった。

ゲームの内容はきわめてシンプルで、擬似的に表示された3Dダンジョンの中をモンスターたちと戦いながら進んでいき、タワーの奥底にある魔法の宝物でありタイトルにもつけられている「ブラックオニキス(黒メノウ)」を獲るというもの。戦闘システムは『ウィザードリィ』ライクで単純化されており、ゲームバランスも良好。さらに装備の変更と共に表示されるグラフィックも変わるなど(当時としては)活気的なシステムが大いに受けた。また、ダンジョン6階にある最大の謎、壁の色をカラーコードに従って移動していかねばならないという謎解きは、ゲーム中に登場するヒント「イロイッカイズツ」という言葉と共にちょっとした流行になった。

なお、「ブラックオニキス」を手に入れてもゲームがそこで終わるわけではなく、育ったキャラクタをダンジョン内で徘徊させながら引き続きプレイを楽しめる仕組みも『ウィザードリィ』と共通のもので、「長く遊べる仕組み」の基礎を見出すことができる。

『ファイアークリスタル』は『ザ・ブラックオニキス』の続編にあたり、魔法の要素が加わり、『ザ・ブラックオニキス』のキャラクタデータが引き継げるなどの特典も用意されていた。さらに野外を探検できるシリーズ第三作目『ムーンストーン』や育てたキャラクタを闘技場で戦わせる第四作目『アリーナ』も予定されていたが、開発は中止されてしまっている。

現在ではパソコン版の復刻版とリメイク版の2モードが楽しめるゲームボーイカラー版がタイトー(9646)から発売されており、また携帯電話のiモードで、ジー・モード(2333)が運営している【Get!!プチアプリ】内で楽しむことができる。

ともあれ、アスキーからの正式発表と、他の収録タイトルのラインアップの公開を心待ちにしたいところだ。


■追記記事:
制作元のAmusementCenterの営業開発ブログの表記によると(【参照ページ】)、収録されるタイトルは『ザ・ブラックオニキス』『ファイアークリスタル』以外に、同じくBPS社の『アーコーン』、システムソフトの『Super大戦略』が含まれることが判明した。また、機種もWindows用ということで確定。予想通り「渋め」のラインアップ。全ソフトの公開を心待ちにしたい。

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