テレビ東京ではすでに昨年末にこれまでのアニメサイト「アニメエクスプレス」を「あにてれ」としてリニューアル、さらにオリジナルの映像などを配信するサービスを開始していた。今日2月1日からは、アニメの有料配信も開始する。内容は過去にテレビ東京で放送されたアニメが中心となる。

スタート直後は『トライガン』や『スレイヤーズ』、『コスモウォーリアー零』など9作品。視聴にはWMPを使用し、配信帯域は500Kbpsと1Mbpsの中から選べる。気になる価格は1話105円だが、3話252円、1クールパック1092円というパック料金も用意されている。

今後提供するアニメの増強はもちろん、ポッドキャスティング配信なども行うだけでなく、テレビ放送とのリンクも予定されているとのこと。

テレビ東京はといえば独自の方針を貫く民放としてマニア層の評価が高いが、同時にアニメ番組のレパートリーが多いことでも知られている。今回の有料配信化はなるべくしてなったといえるだろう。

とはいうものの、無料配信や格安配信が先行している現状で、1話約100円、セットで視聴しても80円程度と割高なことや、ビットレートが低すぎるなど、現状の相場とややかけ離れている料金設定が気になる。すでに無料配信サービスやもっと格安のところがあるのだから、よほど見たい番組が「あにてれ」にない限り、ユーザーは「あにてれ」で視聴しようとは思わないだろう。

よいコンテンツを持っていても、視聴者が「これくらいなら」と納得できるレベルはどこにあるのか、再検討する必要があるのかもしれない。