イギリスでは年間380万人が携帯メールの打ちすぎで反復運動過多損傷に

2006年02月23日 08:30

親指イメージ【HOT WIRED Japan】によると、携帯電話会社の【イギリスヴァージンモバイル社】は2月20日、携帯メールの打ちすぎで、指の痛みなど「反復運動過多損傷(RSI:Repetitive Stress Injury)」をわずらう患者が、イギリスだけで年間380万人にのぼると発表した(【発表リリース、英語】)。同社では責任の一端があると自認しているからなのか、予防マッサージを考案、【専用ウェブサイトPRACTISESAFETEXT.COM】で紹介している。

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マッサージ一例イメージ記事やリリースによると、イギリスでは約12%の人が一日あたり1から20通もの携帯メールを発信、10%の人はそれ以上、多い場合は100通も打ち込んでいる。そのため、同じ動作の繰り返しでRSIにかかってしまい、指や手首にしびれ、痛みを感じる人が増えているという。俗に言う腱鞘炎の一種のようなものだと思えばわかりやすいだろうか。

ヴァージン社では同日啓蒙活動も展開しはじめたことを伝えている。また上記サイトではアニメーションでさまざまなマッサージを紹介しており、英語が分からない人でも簡単にその手法を学ぶことができる。さらにすばらしいことに、PDFファイルによるマッサージの紹介ファイルのダウンロードサービスも用意されている。

携帯端末の多用による反復運動過多損傷は何もイギリスに限ったことではなく、ヨーロッパ全土、そしてアメリカなどでも問題視されつつある。パソコン、特にノートパソコンの多用でも起きる症状だからだ。それこそインターネットアクセスが可能な携帯電話のメッカともいえる日本で、この問題が大きく取り上げられていないのが不思議なくらいである。恐らくこの記事を読んでいるあなた自身、そしてあなたの周りでも、該当する痛みやしびれに覚えがあるのではないだろうか。

先の記事にもあげた、対処法の一つを再引用しておこう。

生活習慣を見直し、仕事中の姿勢に気を付けることが、PCの使い過ぎに起因するさまざまな症状を回避するうえで欠かせない。20~30分おきに休憩をとってストレッチしたり、食事に気を付けたり、まめに体を動かしたりするなどの心がけ次第で、状況を大きく改善することができる。また、持ち運びが可能なノートPCを利用する人は、仕事を切り上げるタイミングをつかむことも重要だ。


歯医者における虫歯予防、内科医における風邪予防啓蒙運動ではないが、携帯端末に関わる大手企業でも、このような啓蒙は必要不可欠だと思われる。

個人的にも今件には興味をそそられるところがあるので、折を見て詳しく追記事を記述したいとは考えている。


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