サーチエンジン経由の読者の「効果」はバナー広告などの2倍以上

2006年02月02日 19:10

インターネットイメージ【Internet Watch】の報によると、アメリカの調査会社WebSideStoryの調査結果で、サーチエンジンで来訪したユーザーのコンバージョンレートは、バナー広告やアフィリエイトなど、その他の手法の2倍以上にも達することが明らかになった(【発表リリース、英語】)。

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参照記事にもあるが「コンバージョンレート」とは、そのリンクを経由してサイトを訪問した人のうち、そのサイトが最終的に目的としている行動(購入や会員登録、資料請求)をした人の割合を示す。特にオンラインショッピングでは訪問者がいくら多くても実際に購入してくれる人がいなければ何の意味もないため、コンバージョンレートは投資対効果を推し量る重要な指標の一つとなっている。

調査結果によると、2005年10月から12月というオンラインショッピングではかきいれどきの年末セールを含む三か月の間で、一般消費者向けオンラインショッピングサイトのコンバージョンレートは2.30%だった。それに対し、バナー広告・アフィリエイト広告、ショッピングサーチエンジン、その他のリンク手法によるコンバージョンレートは0.96%に過ぎなかった。ブックマークに登録してあるサイトや直接URLを入力した場合がもっともレートが高く、これは4.23%にのぼっている。

また検索キーワードによってもコンバージョンレートが異なり、具体的なキーワードになればなるほど、高まる傾向があるという。

レポートでは同社の話として、「ここ数年間に渡ってサーチエンジンマーケティングと最適化がオンラインマーケティングを支配してきたが、このデータはその理由を示している。全体として見た場合、他の獲得手法よりも訪問者を購入者に転換することができる、はるかに効率のよい方法だからだ」と結論付けている。

コンバージョンレートが高いのは、イコール「目的意識の高さ」を表していることに他ならない。つまり、「ブックマークや直接URLを入力した人は、その特定のサイトの特定のアイテム(あるいはそのサイト内のいずれかのアイテム)に強い興味を持っているからこそアクセスした」のであり、キーワードを使って検索した人は「そのキーワードについて深い興味を持っているからこそ検索を行った」からということにもつながる。それらと比べると、単なるリンクやバナー広告をたどる訪問者の目的意識はそれほど高くないことになる。

自分のサイトの最終目的をしっかりと認識し、その目的を果たすためにはどのようなキーワードで「飽きさせずに」誘導するか。今回の調査結果は、適切なキーワードの選択とそのキーワードにおける上位表示への努力(SEO)はもちろんだが、サイトの構造や見栄え、操作しやすさといったサイト構造・内容を含めた調査と改善の模索(SEM)が、ネット系ビジネスの要になるという事実を如実に証明したといえるだろう。

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