薬による副作用死例、医療品機構がサイトで公開開始

2006年01月31日 19:10

時節イメージ【厚生労働省】は1月31日、製薬会社など企業から寄せられた医薬品副作用(疑いのあるものも含む)の全症例の公開を、独立行政法人医薬品医療機器総合機構のウェブサイトで開始した(【参照記事:Mainichi INTERACTIVE】【発表リリース】)。対象は2004年4月以降の報告で、まず同月中の732医薬品の2477症例を公表。逐次公表数を増やしていくという。

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これまでは医薬品の添付文書に記載している副作用情報の代表例などごく一部の情報しか公開されていなかったが、「一部の公表だけでは副作用の全体像が分からない」という要望があり、すべての公開に踏み切ったという。

公開項目は「薬名」「副作用名」「患者の年齢、性別」「回復、死亡などの容体」さらには薬と死亡との因果関係の度合いも明らかにされている。また、製薬会社などは副作用による事故の疑いがあれば、今機構への報告を義務付けられているという。

まったく副作用のない薬など稀有に等しく、薬を服用するさいには多かれ少なかれリスクを認識しなければならない。何らかの副作用が生じてから「知らなかった」では済まされない。自分が使っている薬で過去にどのような副作用があったのかがデータとして存在するのなら、どしどし公開してほしいし、そのデータを活用したいものだ。

なお該当サイトはアクセスが集中している(のかサーバーが柔なのか)エラーが出て具体的な中身を閲覧することができなかった。公開内容についてCSVデータか何か、加工しやすいデータで提供されているとありがたいのだが、今は調べるすべがない。

※追記:
どうにかアクセスできたが、やはり検索の際の重たさは変わらない。データは一括ダウンロードのサービスはなく、各個の薬品について添付書類のPDFファイルがダウンロードできるようになっている。だが一般の人が読んでも恐らくほとんど分からないだろう。今後の改良に期待したい。

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