風邪の引き始めにこれを食べるとよく効くかも!?

2006年01月28日 12:10

野菜イメージ【夕刊フジBlog】に「風邪の初期症状に良く効く食べ物」の特集が掲載された。毎年この時期になると体調を崩して風邪を引き、病院が外来患者でてんこもりになるのだが、「自分は大丈夫」と思っていても病魔は突然襲ってくるもの。もし「あ、風邪にかかりはじめたかな」と感じたら油断したり甘くみたりせず、まずは食事から対処療法を試してみてはどうだろう。

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図解よくわかる東洋医学イメージ記事では東洋医学のエキスパートとされている日本医科大学東洋医学科講師の平馬直樹氏の談(『図解よくわかる東洋医学』の監修者の一人でもある)として、東洋医学の観点から風邪を3つのパターンに分けている。つまり

(1)風寒(ふうかん)…寒気が強い
(2)風熱(ふうねつ)…熱感が強い
(3)暑湿(しょしつ)…下痢や吐き気がある


というものだ。風邪においてどれか一つだけしか症状が発生しないということは滅多にないが、主にどの症状が表れるかで分けたということだろう。またこれらの区分は、風邪の進行状況とも比較的連動しているという。つまり下にいけばいくほど、風邪の症状が悪化していくことを表している。

具体的な対処をするための食べ物についてだが、それぞれのパターン毎に実名を挙げて例えば「しょうが、長ネギ、しそ、香菜をおかゆやスープなど温かい料理に加える」など、詳しい調理法が説明されている。詳細は参照記事で確認してほしいが、概要としては

引き始めは、しょうがや長ネギ
発熱時には大根
下痢や吐き気には、にがうりや緑豆


などが挙げられている。また、記事にはないが、ごぼうは昔から漢方薬として使われており、抗菌や解毒の作用もあると聞いている。

さて。ここまで読んで「?」と思った人はいないだろうか。しょうがや長ネギ、大根をはじめ、記事中に「風邪に効く食べ物」として挙げられているもののほとんどが、昔の日本における質素な食生活でよく食卓に並べられていたものばかりなのだ。

別に質素だから悪い、今の色とりどりの食生活が良い、と善悪論を語っているわけでは決して無い。ただ、昔の人たちは単に食材がそれに限定されていたから、というだけでなく、「冬場は風邪を引きやすいから」という理由で、そして長年培われて伝えられてきた経験則から、これらの食材を積極的に利用して食事を作っていたのではないだろうか。「冬至にかぼちゃを食べる」という習慣も、冬は野菜が採れにくくビタミンが不足するから、ビタミンが豊富なカボチャを積極的に食べることで身体のバランスを調整するという話もあるくらいだ。とするのなら、いにしえの人たちの知恵に頭を下げずにはいられない。

もちろん、身体に無理を感じたら、食事療法だけでなく心身共に休まる環境に自分の身をおいて回復力を高め、それでも駄目なら薬や医者の門戸を叩くべきなのはいうまでもない。


(最終更新:2013/09/19)

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