カレーもお箸で食べるの? マナー問題と先割れスプーン不足

2006年01月26日 12:50

先割れスプーンイメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています] にて、しつけの問題から先割れスプーンを給食で使わなくなったものの、今度はカレーやシチューなどのカレーものをお箸で食べねばならない事態に陥り、子供も教師も保護者も戸惑いと異論の声があがっているという。

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先割れスプーンとは普通のスプーンの先がフォークのように割れていて、スプーンとしてもフォークとしても使える便利な食器の一種。学校給食でもよく使われていたが、「お箸がうまく使えなくなる」「何でも先割れスプーンで食べるようになってしまう」といったしつけの問題から廃止が推し進められた。今では学校給食で使われている、食事を口に運ぶ道具は基本的にお箸のみ。カレーでもお箸で食べざるを得ないという。

はじめから、そして皆がしているからという理由で子供からはあまり不自然さを感じる越えはあがっていないようだが、父兄や識者の間からは「これはおかしい」ということで、状況の改善が求められているとのこと。

文部省でも「献立の形態に応じた食器具を用いて欲しい」との指導はあり、「学校で(保管場所などの問題から)スプーンを用意できないのなら自宅からお箸同様に持ってこさせるべきだ」という意見がある。だがその一方で(よくある話だが)「自宅では箸を使って食べることもある。ハンバーグが本来ナイフとフォークで食べるものの箸を使ってもおかしくないのだから、カレーもお箸でいいではないか」という反対意見もあり、なかなか「スプーン持参」という方向にはもっていけないようだ。

「手づかみ」は問題かもしれないが、「自宅ではこうだからこうすべきだ」という主張があるのなら、箸だろうとスプーンだろうと「ある程度の許容範囲」を設定した上で、各個人・各家庭の自由選択に任せるのが一番なような気がする。つまり、箸でもスプーンでも先割れスプーンでも、それこそ先のハンバーグの例にあるようなナイフとフォークでも、使う食器は自由に選択できるようにする。基本として学校からは箸を提供するが、スプーンなどを自宅から持ってきて使ってもかまわないというルールにするのだ。

これならば問題も発生するまい。

個人的にはやはりカレーはスプーンで食べたいもの。昨年末入院していた際に時々カレーものが病院食として登場したが、自宅からスプーンを持ってくるのを忘れたため、泣く泣く箸で食べざるを得なかった(箸やスプーンはすべて持参。忘れた場合は割り箸などを貸してくれる)。箸で食べるカレーはやはり何となく不思議というか食べにくさというか、味気なさを感じたものだ。

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