ライブドア事件、監査法人にもメス

2006年01月18日 08:30

【Mainichi INTERACTIVE】によるとライブドア(4753)グループによる一連の証券取引法違反事件でライブドア本社や連結子会社の会計監査を担当する【港陽監査法人】が、監査調書の一部についてグループ有利な内容に修正していたことが「関係者の話」で明らかになった。具体的には株式交換による企業買収の違法性(つまり嫌疑がかかっている件など)を指摘した表記を削除したもの。同件で東京地検特捜部は1月17日に、同監査法人を家宅捜索したという。

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この監査調書の修正はライブドアグループの幹部からの要請を受けて実行、特捜部では堀江貴文社長や財務・買収担当の宮内亮治取締役らが、「違法性を認識した上で実行した」重要な事実として位置づけているという。

関係者の話では同監査法人は2005年9月期決算のグループにおける会計監査の際に株式による企業買収は「法律上問題がある」とする監査調査を作成したものの、グループ幹部から修正を求められ同部分を削除したという。

昨年は粉飾決算による犯罪行為(主に証券取引法違反)が相次いで露呈し、その大部分に某監査法人が関与していたこともあり、その監査法人をして「監査法人リスク」とまで揶揄される一面があった。その件もあり、各監査法人や監査人は「監査」という行為に対する姿勢を今まで以上に厳しくする一方、当局側でも粉飾決算に対する姿勢を一層厳しくする方向にある。今件が大規模な捜査体制がしかれ、さまざまな嫌疑が露呈しているのも、そのような状況ならではのことだろう。

今件のような嫌疑はかなり前から噂のレベルでは広まっていた。(情報元が「関係者」というのが多いのが気がかりだが)次々に明らかになる容疑も、実はこれまでにすでに分かっていたものの水面下での調査が進められており、一斉捜査を皮切りに同時多発的に本格的な調査に移ったのだと見るべきだろうか。

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