【更新】ライブドア嫌疑の取引利益、ライブドア本社「など」へ数億円還流

2006年01月17日 08:30

[YOMIURI ONLINE]によると先に報じられたとおり[ライブドア(4753)]に証券取引法違反容疑で家宅捜索が入った件で、ライブドアが実質支配する投資事業組合「VLMA2号投資事業組合」が、保有する出版社「マネーライフ」の株式との交換で得たバリュークリックジャパン(現[ライブドアマーケティング(4759)])の株式を売りぬけて数億円の利益をあげ、大部分をライブドア側に還流させていたことが「関係者の話」で明らかになった。

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詳細は参照記事を参考にしてほしいが、簡単にまとめると

・2004年6月、VLMA2号投資事業組合が4000万円ほどでマネーライフ社を買収
・ライフマネー社とバリュークリックジャパン社が1対1で株式交換の契約締結。組合には時価総額で2億8600万円分のバリュー社株式が割り当てられる予定。
・バリュー社が自社株100分割発表。同社株価急騰。
・2005年1月にマネー社とバリュー社で株式交換実施。組合が得たバリュー社株式の時価総額は44億6000万円におよぶ。

という、土地転がしならぬ株転がしの様相。しかも地検らによる指摘が事実なら、虚偽申請などによる意図的な株価つり上げということになる。

今件で組合は10億円ほどでバリュー社株を売却し、利益は大部分が複数口座を経由してライブドア本社に流れたという。

また記事では、

「マネー社の買収に投資事業組合が介在したのは、組合への出資者が巨額の利益を上げることが目的だった可能性がある」


とあり、むしろこちらの方がライブドアにとっては重要だった可能性もある。俗に言う「便宜を図った見返りに」ということかもしれない。ライブドアだけが利益をあげればよいのであれば、わざわざ組合を作る必要はないからだ(カモフラージュ程度の意味しかなさない)。

となれば投資事業組合の実態が気になるところだが、少なくともネット上ではこの組合に関する情報はほとんど見つけることが無く、関係者の特定はならなかった。とはいえ法律に基づいた組合であるので、地検や証券取引等監視委員会の捜査が進めば、この件についても明らかにされていくことだろう。

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