耐震偽装問題、ネット上で与野党対決

2006年01月13日 12:10

【民主党】は1月12日、先の姉歯元一級建築士らによる耐震強度偽装問題にからみ、同問題の真相究明に向けてインターネット上に国民から広く情報や意見をつのるブログを開設した(【耐震強度偽装問題徹底究明サイト】)。1月17日に行われる【ヒューザー】の小嶋進社長らへの証人喚問や1月20日召集予定の通常国会を前に、民主党の同問題への責任追及への取り組みなども紹介、ネットを通じて同党の姿勢をアピールする。

スポンサードリンク

耐震強度偽装問題徹底究明サイトイメージ当偽装問題では加害者・責任者とされる人物らと与党の自民党員との関係が指摘されたり、昨年12月の衆議院国土交通委員会での証人喚問で自民党員の体たらくな質問に厳しい批判が相次いだのに対し、民主党の馬淵議員の質問に対しては激励や情報提供が相次いだという。このため民主党執行部では、これをチャンスととらえ、若者に人気のブログを活用することで、偽装問題に対する最新情報の配信も行うことにした。

上記サイトを見てもらえば分かるが、ブログというよりはコミュニティサイトの体裁をなしている(サイト構築に【コミュニティサイト構築ソフトXOOPS】を用いているのだから当然といえば当然)。ブログコーナーはもちろん、ダウンロードコーナーには民主党のロゴマークや耐震強度偽装問題に関する資料PDFが用意されているなど、凝った作りとなっている(ちなみにブログの記事の最新情報では、【木村建設の生コン偽装の証拠写真の記事】が掲載されている)。

このような、政党によるサイトやブログはやもすると適当な更新作業をされがちで、半ば放置される場合も多い。少なくとも問題がある程度解決の方向が見えるまでは、民主党には積極的に管理運営をしてほしいものである。

ところで実のところ、同様の動きはすでに与党自民党でもあり、昨年の12月27日には【自由民主党 耐震強度偽装問題対策検討ワーキングチーム】のサイトがオープンしている。が、いまだに「制作中」ページがあったり、イメージもお堅いお役所サイトの雰囲気を脱していないし、何よりも無料ホームページサービスを使っているあたり(サイトが置かれているジオシティーズでは、広告が出ないサービスも有料で提供しているが、同サイトにはトップにバナーが掲載されている)、力の入れ具合がうかがい知れる。このようなサイトの構成はある程度「定石」というのがあるのだから、最低限それくらいは盛り込んで欲しいと思うのだが、どうだろうか。両サイトのソースコードを見れば、どれだけ注力しているのかがある程度把握できるし……。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ