なぜ株主優待が嬉しいのか

2006年01月08日 12:10

株主になる理由の一つに「株主優待がもらえる」というのがある。特に最近は、「株主優待が欲しいから株取引を始めた」人も多いだろう。また、株主優待の新設などで基準株価がかさ上げされ、株価そのものを底支えする重要な要因にもなりうる。特に最近では個人投資家の大幅増加で、株主優待に向けられる視線も熱いものとなりつつある。

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株主優待とは元々

・企業が自社商品を株主に知ってもらうための株主への贈り物
・株主数を増やすためのボーナスアイテムみたいなもの

的な意味合いが強い。もちろん自社商品と全然関係ない優待を配る会社も多いし、配当を高めるより税制上の点での(企業側)メリットもある。

保有株式数と優待内容が正比例の企業はほとんどない。例えば100株でタオル一枚がもらえる優待があったとして、10000株持っていればタオルが百枚もらえるという仕組みの優待を持つ企業など無い。だから「(大株主には特に)不公平だ」「優待出すくらいなら配当増やせ」という意見も多いのは事実。

だがやはり株主優待は受け取るととても嬉しい。たとえば「900円分のお米をもらうより、配当1000円の方がいいじゃん……」というように、換金計算をしてそれ以上の配当をもらえるよりも、だ。一般的に言われている「お金では買えないレアな品物をもらえる」以外に、

・自分がその企業の株主であること、どんな商品を作っているのかを実感できる
・歳暮や中元を頂いているような気分になれる

ところがたまらない。日本が資本主義経済社会である以上、現金あるいは郵便小為替などの「キャッシュ」こそが、兌換価値として一番高いのは分かっている。だがそれでも、株主優待への誘惑には勝てないのだ。

実際、大和證券の個人投資家向け企業説明会でもらえる粗品は、株主優待と同じ、あるいは類似のものが多い。シケたものも少なくないが、それぞれの企業の個性を反映したものも多く、感心させられたりその企業に興味を持つ動機付けとなる場合もよくある。例えば、【シーシーエス(6669)】でもらった7色に輝くLEDライトペン(【大和証券開催の個人投資家向け企業説明会報告(2005.4.23.)】)。単元株価が高くて自分は株主になれそうにないけど、それでも「この会社、いいな」と今でもペンを見ながら思うことがある。

株主優待への想い。企業側の意図にのせられてる気もするが、それはそれで「騙された」と思いつつ、ニッコリ微笑めばいいのかもしれない。

現在、2ちゃんねるのあるスレッド(【優待だけで生きていく方法 2食目】)では、タイトル通り「優待で『衣食住』を充実させよう」というコンセプトのもと、各種優待によるポートフォリオの作成と実践、銘柄の取捨選択などの討議が繰り広げられている。実はこれ、一度以前紹介した(【株主優待だけで生きられる……のか?】)スレッドのパート2なのだが、特に現在は、日本人には欠かせない主食である「米」、つまり現物のお米やお米券を中心に話が進められており、非常に興味深い。

自分ももっとキャッシュに余裕があれば、長期ホールド銘柄を増やして、米などの優待をまったりと楽しみたいのだが。やはり蒔かぬ種は生えぬ、というか買わぬ銘柄の優待はもらえず、というところか(苦笑)。

※当記事は【不破雷蔵のマイポートフォリオ】のものを再編集の上掲載したものです。状況が現在では多少違っているものもあります(例えば紹介スレッドは現在ではパート5【利確】優待だけで生きていく方法5食目【誘惑】になっています)

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