対空ミサイルをそらす装置「フレア」をイスラエル航空が導入

2006年01月01日 18:00

航空機イメージ[このリンク先のページ(Cnn.co.jpなど)は掲載が終了しています]によるとイスラエル運輸省は2005年12月30日、地対空ミサイルをそらす特殊装置「フレア」をエルアル・イスラエル航空機の6機に近く導入する、と発表した。イスラエル企業が軍事用に開発した技術で、熱追尾式ミサイルが機体に向けて発射された場合、これを自動感知し、ミサイルの進路をそらすためのダミーとなる閃光弾が放たれる。

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軍用機ではすでに標準装備といっても良いくらいにごく普通に導入されているシステムだが、世界の主要民間航空が装備するのは初めてとみられる。なおお値段は1つ100万ドル。同航空の全機ではなく、国際テロ組織アルカイダの活動が報告される国への就航機などが対象となるという。

イスラエル政府では2002年、ケニアでイスラエル航空会社のチャーター便が携帯式ミサイルの攻撃を受けた後、同回避装置の整備を決めたという。

「フレア」とはマグネシウムと火薬によって数秒間高熱を発する、おとり弾。これを投射して急旋回をかければ、熱源を追尾する熱追尾式ミサイルはフレアの方を追尾する可能性が高くなる。

軍用機の場合は「レーダーによる敵ミサイル感知」「パイロットによる発射操作」「フレア発射」というプロセスになるのだが、民間航空機パイロットにそのような余裕があるのか、レーダーの性能はどうなのかと元記事タイトルを見たとき思ったが、「敵性ミサイル自動感知」「自動フレア発射」という機能を持っているようで、パイロットへの負担は増えないようだ。これなら安心。

テロ組織が保有している携帯型地対空ミサイルのほとんどは比較的安価で命中率の高い赤外線追尾型(対象飛行機のエンジンの熱を察知する)のものなので、今装置の導入で危険性はかなり薄まるに違いない。欲をいえば「チャフ」(レーダーホーミング形式のミサイルを回避する仕組みで、要は「銀紙」をばら撒いてレーダーをかく乱するもの)も搭載するとより安全性が高まるのだろうが。

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