年末初頭の誤発注、日興シティグループ(8603)が日本製紙グループ(3893)2株買いを2000株買いと

2006年01月05日 12:10

株式イメージ【NIKKEI NeT】によると日興シティグループ証券(8603)は1月5日、1月4日の東京株式市場で日本製紙グループ本社(3893)株式の買い注文で誤発注があったと発表した(【発表リリース、PDF】)。

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記事によれば4日の10時46分に日興シティの従業員が資産運用目的で取引口座から2株の買い注文を出そうとしたところ間違って2000株と申し込み、執行。約定直後に当然のことながら同社銘柄株価は急騰し、一時ストップ高をつけた。誤発注を発表した本日5日はかなりの下落をした。日興では株価に影響を与えた可能性があり、約定までに管理不備があると認めた上で、東証と相談し事実を公表。損失額をどうするかについては【金融庁】と検討中とのこと。

さらに記事によると、間違いに気がついた従業員は「反対売買のため1998株(=2000-2)の売り注文を出したが、取引成立は一部に留まった」としている。

今件はまだ「売り」の誤発注ではなく「買い」の誤発注だったので、まだ損失規模や市場に与えた影響もさほど大きくないようではある。一方で、昨年末の【みずほ証券】によるジェイコム(2462)株式の誤発注の時にも問題となったもののうやむやになっている、「株価に影響を与えうる売り買い同時注文」は基本的に禁止されているはずなのだが、このように(間違いによる損失をカバーするためとはいえ)堂々と公表しているのが気になるところ。今件による処罰はどうなるのだろうか。

金融庁には損失そのものの処理ももちろんだが、違法行為に対する検討もしっかりしてほしいものだ。

※今件につき現在日興シティーグループ証券に問い合わせ中。ある点につき詳細が判明し次第追ってお知らせする。

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