【更新】大和証券グループ本社(8601)、誤発注に関するリリースを発表

2006年01月13日 13:09

大和証券グループ本社(8601)の法人証券部門にあたる【大和証券SMBC】は1月13日、三井住友フィナンシャルグループ(8316)の株式に関する誤発注売り注文についてのリリースを発表した([発表リリース、PDF])

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リリース本文は次の通り。

三井住友フィナンシャルグループ(8316)株にかかる委託注文の当社取次ぎについて

本日8時56分、委託者から25,000株の某社株の寄付成行の売却注文を受注しました。受注者から執行担当者へ銘柄を「三井住友フィナンシャルグループ(8316)」と誤って伝達され、8時59分、25,000株の寄付成行の売却注文を東京証券取引所へ発注してしまいました。

その後9時5分、注文の誤りが認識され、注文の取消しを行いましたが、一部が間に合わず単価1,130,000円で13,417株の売却約定が確定しました。当社は直ちに買戻し注文を発注し、前場中にほぼ全株約定しております。

本約定が当該株式の価格に影響を与えた可能性があると考えられることから、ここに公表いたします。

関係者の皆様にご迷惑をお掛けいたしましたことをお詫び申し上げますとともに、今後社内において再発防止策の徹底を図る所存です。

以 上


現在すでに三井住友フィナンシャルグループの株価は前日比プラスで推移しており、株価そのものに与えた影響はさほど大きくなかったものと思われる。今回の誤発注は機関投資家から電話で受けた注文を、アシスタントが伝票に書く際に銘柄名を誤って記載したのが原因。誤発注による損失額は約3億5億円。発注ミスの原因についてリリースには記載されていないが、「単純な社名の伝達ミスがあった。三井住友フィナンシャルグループ株では執行されることもある規模の注文だったため、担当者が端末の警告表示を解除して発注した」と説明している。

今件はさすがに【みずほ証券】の際のような擬似救済措置は採られないだろう。また、「狼が出たぞ」の逸話ではないが、何度と無く誤発注が繰り返されると誰もそれを誤発注とは思わなくなる危険性がある。逆に値をつり上げ(つり下げ)るために誤発注を装うことや、「個人の誤発注もどうにかしろ」という意見も出てくるかもしれない。

個人でも証券会社でも基本は「投資は自己判断・自己責任」なのである。

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