【更新】ドン・キホーテ(7532)、オリジン東秀(7579)にTOB実施

2006年01月16日 08:30

ディスカウントストア大手のドン・キホーテ(7532)は1月15日、弁当・惣菜店のチェーン店オリジン東秀(7579)に株式公開買付(TOB)を実施すると発表した([発表リリース、PDF])。買い付け価格は2800円で、直前営業日である1月13日の終値2340円に19.7%ほどのプレミアをつけた形となる。買付期間は1月16日から2月9日まで。

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ドン・キホーテは現在オリジン東秀の株式の約11.88%、特別関係者と合計すると約30.92%を保有している。昨年夏ごろからの株式取得で関係を深め、コンビニレベルの小型店をオリジンと共同開発出店する予定だったが、現在まだ2店舗が、ドン・キホーテ内にオリジンがテナント出店しているに過ぎない。今回のTOBはオリジン東秀への影響力を強め、この計画を推進するためのものと思われる。

リリースではTOBの目的について、

(前略)しかし、これまでの両者の提携は、「ピカソ」内に「オリジン弁当」がテナントとして出店する形態にとどまっており、次世代型コンビニエンス・ストアの出店に目処が立っていないなど、両者の事業提携を成功に導く上で必要な条件であるスピードが不足していると言わざるを得ない状況であります。ドン・キホーテは、両者の事業提携が十分な成果を挙げるためには、オリジン東秀の経営陣との協力のもと、事業提携の内容を具体化していくスピードを早めるための体制を構築することが必要であると考えております。そこで、オリジン東秀の事業パートナーであり、大株主でもあるドン・キホーテは、オリジン東秀の中期経営計画の達成可能性を高めるためにも、熟慮した結果、両者の事業提携の強化に向け、取締役の派遣などを含めて、オリジン東秀の経営へのコミットメントを高めることを選択し、公開買付けの実施を決定いたしました。


としている。

今回のTOBでは株式総数の約2.48%、つまり買い付け成功後の保有比率が33.3%超え(株主総会における重要案件の拒否権行使ができる最低ライン)を予定数として設定。さらに最高で約20.28%と、保有比率過半数超え・子会社化を目標としている。

なおリリースによるとこの小型店出店計画のためにドン・キホーテが昨年8月にオリジン東秀から買い付けた株式は約23.62%(ドン・キホーテ単独では約8.63%)であり、今回発表された現段階での保有比率約30.92%と比べると、今回のTOB発表前の段階から断続的に市場などで買い付けを進めていたことがうかがえる。

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