国土交通省、姉歯事件で偽装を見逃した一級建築士6人を処分決定

2006年01月11日 08:30

[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると【国土交通省】は1月10日、姉歯秀次元一級建築士による構造計算書偽装を見逃したとされるシノケン(8909)の東京支店など、元請け設計事務所の一級建築士の処分について、6人を対象に24日にも免許の取り消しか業務停止の懲戒処分を行うことを決定した。

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処分の法的根拠は、建築基準法20条に違反して強度不足の建築物を建てたというもの。処分対象の一級建築士は、シノケン東京支店のほか、エスエスエー建築都市設計事務所、木村建設、【下河辺建築設計事務所】の各1人と、スペースワン建築研究所の2人。処分内容はかかわりの度合いによって異なるもよう。建築士法に基づき、24日に開催されるという【中央建築士審査会】の同意を経て正式決定される。

なお今回処分が決まる6人以外でも、平成設計など残る計11事務所の建築士十数名に対し事実確認をした上で3月末ごろまでに処分が決まるという。

驚くべきことに記事では、国土交通省が昨年開いた弁明のための聴聞では、該当建築士らは「偽造は知らなかった」「姉歯元建築士は優秀な構造設計者と聞いていた」と説明していたという。ツッコミどころ満載だがとりあえず前者の説明には「偽造する者が自らを偽造と語るはずがない。後ほどの検証では容易に見抜けるレベルの偽造とされている。偽造を見抜く、おかしいと気がつくのが建築士として最低限保有すべきスキルではないか」、後者には「聞いていたという事実は分かるが、それで貴方は自分の責務を放棄し何もせずに報酬だけ得ていたというのか」という素朴な疑問を投げかけておこう。これらの説明では、状況の説明としては間違っていないが、正当性を主張するだけの根拠はどこにもないと思われる。

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