ソフマップ(2690)、ビックカメラと資本・業務提携して連結子会社に

2006年01月06日 06:23

株式イメージソフマップ(2690)は1月5日、家電量販店の【ビックカメラ】と資本・業務提携を締結すると共に第三者割当の新株発行などでビックカメラの連結子会社になる見込みであることを明らかにした(【発表リリース、PDF】)。

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今回の資本・業務提携などで第三者割当増資に応じることで、2月末の段階でビックカメラはソフマップの議決権の61.56%である過半数を確保しこれまで同様筆頭株主となる。一方現在13.53%の議決権を持ち第二位株主である丸紅(8002)は、議決権比率が6.08%となり(第二位株主としてはそのままだが)主要株主に該当しなくなる。

資本・業務提携の理由についてソフマップ側ではリリースの中で、

当社は、これまでパソコン専門店として業容を拡大してまいりましたが、デフレ傾向の定着、競合激化等の市場環境の変化に伴い、ここ数年は、業績が低迷しております。

こうした現状を踏まえ、昨年1月、ビックカメラとの間で業務提携に関する覚書を締結し、それに基づいて、当社のノウハウを活用した同社店舗での中古商品買取、及び携帯電話やブロードバンドの仕入・販売ノウハウの共有化等を進めてまいりました。また、業務提携と同時に、ビックカメラは、既存株主からの株式譲受により、当社の筆頭株主となっております。

しかしながら、これまでの提携関係では当社の業績に大きな改善が見られないことから、ビックカメラとさらに協議を進めた結果、今回、同社との資本関係を更に強化し、当社がビックカメラの連結子会社となることにより新品商品の仕入協業等、業務提携の効果をさらに上げていくことが最善の策であると判断するに至りました。

さらに、今回は、平成18年度に固定資産の減損処理を控えていることも踏まえ、平成18年2月期において減損の早期適用等により多額の特別損失を計上すると共に、それにより生じることが見込まれる債務超過について、ビックカメラに対する第三者割当増資等により回避することとしたものです。


と説明している。

なお今件に伴い経営体制が変わるため、代表取締役社長が現ビックカメラ取締役関連事業部長の野口進氏に変わるなど、大規模な役員の異動も実施される。

ソフマップといえば秋葉原を中心に、主にパソコンのソフト・ハード面での事業展開を行っていた。今後はその得意分野を活かしながら、ビックカメラの子会社として事業建て直しを図っていくことになる。ビックカメラにしてみてもソフマップのパソコン部門でのノウハウの習得や販売網の活用など、メリットはそれなりにあるはずだ。

ビックカメラの支援でソフマップの経営状態が復活するすることを節に祈りたい。

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