RMT(リアルマネー売買)の反対派は56.3%

2005年12月12日 12:10

【Japan.Internet.com】によると、【インターネットコム】【インフォプラント】のオンラインゲーム(特に多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲーム)に関して「ユーザー同士でゲームのアイテムやお金を現実に売買するリアルマネートレード(RMT)」についての調査を行ったところ、反対が56.3%と、賛成の19.0%や条件付賛成の24.7%を大きく上回る結果となった。

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調査ではプレイしたことがある多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲームのタイトルや支払い月額料金の平均、料金への不満の有無なども調査項目対象として挙げられている。ちなみに「プレイしたことがあるタイトル」で一番多かったのは『ファイナルファンタジーオンライン』の23.3%、続いてハンゲームの13.7%だった。

気になるRMTについては条件付も含めた賛成が合計で43.7%なのに対して反対が56.3%とやや優勢で過半数を占めている。賛成派の意見では「活発になるから」「より現実社会に近づいて面白そう」というゲーム内容そのものにプラスとなるような意見が多い一方、反対派では「実際にお金がからんでくると楽しめない」という意見のほかに「現実との区別がつかなくなりそう」「不正が起こる危険性が高まる」「ゲームバランスが崩れる」など、システムに関する不安や社会的心配が反対派の心境を表しているようすがうかがえる。

速成栽培という言葉が妥当かどうかは不明だが、すぐにゲーム内において有利な条件下で遊びたい人や、得るのに必要な時間が惜しくその対価としてお金を払うのをいとわない人がいる以上、RMTの存在は「需要あるところに供給あり」の言葉どおり、避けて通れない問題ではある。

ただ、ゲーム内の不具合やオートシステムを用いて自動的にゲーム内のお金やアイテムを不正に荒稼ぎし、それを換金するような「不貞のやから」が存在する状況からすれば、RMTがゲームの経済的バランスや世界観そのものを崩すだけでなく、犯罪を助長する可能性は高い。

ゲーム運営会社はそのメリット・デメリットを十分に認識・把握した上で、「両刃の剣」であることを踏まえつつ対応する必要があるだろう。「お金が儲かるからいいや」とばかりになおざりな対応をしていたのでは、短期間ならともかく、長い目で見ると必ずや痛い目にあうに違いない。


(最終更新:2013/09/19)

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