金融庁、東証へ年末年始の総点検を要請

2005年12月28日 08:30

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】によると【金融庁】は12月27日、【東京証券取引所】に対し、大納会の12月30日直後(午後)から来年の取引開始直前の1月3日までの4日半の間に、株式売買システムを中心としたすべてのコンピュータシステムを総点検するよう要請したことを明らかにした。さらにその点検結果を来年の1月末までに報告するよう求めている。

スポンサードリンク

今回のように、大規模なシステム点検作業を実施するのは場立ち(人の手を使った手信号による取引)からコンピュータシステムによる取引に全面移行した1999年5月以来初めてのこと。11月1日は大規模なシステム障害、12月8日には【みずほ証券】の誤発注に伴うシステム不具合の発覚など、点検すべき要件、必然性があり、金融庁の要請は当然といえよう。

なお記事によると現在の東証のシステムは富士通(6702)製のもので、2000年5月に既存の2種のシステムを作り直して導入したもの。容量の拡大など暫定的な手当はしてきたものの、抜本的なシステムの再構築や差し替えが求められている時期でもあると指摘されている。

正月休みを返上しなければならなくなるシステム関係者にはご愁傷様というコメントしか見つからないが、今件は抜本的な改変を求める良い機会でもあるだろう。付け焼刃的な改修ではもうどうにもならなくなってきているという判断が下されれば、早急なシステムの差し替えが必要になるに違いない。

その際には、先を見越して余裕のあるスペックで作り上げてほしいものだ。中途半端に予算をケチったり中抜きして、後になって「想定の範囲外でした」「青天の霹靂のようです」と理屈をこねられても、障害で発生した損失は戻ってこないのだから。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ