みそ汁、外食メニューとして再注目。理由は「健康志向」と「お袋の味」

2005年12月26日 19:20

みそ汁イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると、日本人の食生活には欠かせない「みそ汁」が外食メニューとして人気を集めているという。東京都内では注文を受けてから一杯ずつ作る、手作りの本格派みそ汁専門店美噌元(みそげん)がオープン。常時みそ汁の種類をそろえる居酒屋は行列ができる人気ぶりだという。人気の理由としては「手軽に」「たくさんの野菜が採れる」「健康食」という点があるようだ。

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みそ汁イメージ記事によると「美噌元」での12月のメニューは、湯葉やオクラ、きのこ、モロヘイヤが入った「湯葉のとろとろ味噌(みそ)汁」(420円)など3種類。味噌汁専門店としては味噌そのものが気になるところだが、阿波御膳味噌、津軽三年味噌など5種類から「お客が」選べる仕組み。風味を損なわないように注文を受けてから、一杯ずつ作るのがこの店の特徴だという。驚くべきことに、来店客のほぼ9割は女性。

「美噌元」を誘致した東武百貨店側としては、元々みそは日本古来のスローフードでギフト売り場でも人気が高い。この店がきっかけで食品売り場の人の流れも変わったとその影響力の高さをコメントしている。

また、似たように「味噌汁を看板メニューとしている」居酒屋として味噌汁家も紹介されている。こちらはオーソドックスなものから「ブロッコリーとミニトマト」のような変り種味噌汁まで30種類ほどを用意しているとのこと。

最近は味噌汁をちゃんと煮干やかつお節でダシを取るところからはじめるような家が少ないらしく、お客の傾向としてはいずれの店舗でも「本物志向のみそ汁の美味しさ」に驚く人が多いという。

このような傾向についてみそ健康づくり委員会では

「家庭で食べる機会が減ったことで、逆に新鮮に感じるのかも。野菜をたくさん食べられるみそ汁は健康食として見直されており、今後もレストランなど外食産業での注目が高まりそうだ」


とコメントしているという。

上記「みそ健康づくり委員会」のサイト内にもあるとおり、本来の日本食のサイドメニューである「みそ汁」以外にも、例えば「けんちん汁」や「豚汁」、そして甲州地方の名物「ほうとう」なども、「具の多いみそ汁」のようなものとして考えることができる。いずれもが美味しいだけでなく健康に良く、身体の内から温めてくれるパワーを持つ、素敵な日本食。

みその効用にはガンや胃潰瘍、老化、たばこの害防止効果の他に、消化促進作用や毒素分解効果(今はやりのデトックスというやつだ)まであるという。わざわざ薬を調達したり奇抜な行動をしなくとも、ごく普通の身近な食生活の中に素晴らしい手立てがいくらでも存在する。「みそ汁」は、ただ私たちがそれを忘れてしまっているに過ぎないという、良い例だろう。

ただ、「外食として」みそ汁がブームということは、家庭内でみそ汁を作る機会はそれほど増えていないと分析するとらえ方もある。やはり時間が足りないのか、それとも作り方が伝承されていないのだろうか。そう考えると、多少悲しくもある。

当方(不破)としては、もう少し塩分ひかえめなみそがあるとありがたいのだが……(上記「みそ健康づくり委員会」のサイトでは「カリウムやたんぱく質を採るとみそ汁の塩分をひかえられる」とあるが、その両方とも制限対象)。

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